第8話[平和な日常]
グラウンドには、佐渡、警部、リーゼントがすごい門松、科学担当の加賀、学食のシェフ召家が立っていた。
校長に時雨を紹介される。
五人もまた時雨に自己紹介をして、佐渡が叫んだ。
「デタラメ学園恒例、歓迎ゲーム。」
鯵、鯖、鰯、鮪、鰤とそれぞれが佐渡を中心として、単語を言っていった。
そして五人が時雨を見る。
ルールが分からず困惑する時雨。
そんな中、校長が鯛と答えた。
「さあ、時雨君の番じゃぞ。」
時雨の肩をポンと叩く。
時雨は戸惑いながらもジャガイモと答えた。
場が静まりかえる。
五人は円を囲み話し合いを始めた。
「そもそも、こんなゲームで新人の子を迎え入れる何て無茶だったのよ。誰よあの馬鹿校長の提案に賛成したのは。」
悪態をつく佐渡だったが、このゲームを昨日、お試しでやって一番はしゃいでいたのは佐渡だった。
「山育ちって聞いたから、海の幸は苦手だったのかも、野菜でもう一度やってみたらどうかな?」
警部の提案に四人が頷く。
再び、佐渡がタイトルコールを行い、歓迎ゲームが始まった。
胡瓜、茄子、南瓜、山芋、人参と佐渡を中心として答える。
そして五人は時雨を見つめた。
時雨は戸惑いながらも着物と答えた。
再び五人は円を囲み話し合いを始める。
「だからあの馬鹿校長の提案に乗るのは反対だったのよ。普通にババ抜きして遊ぶ方が楽しいじゃない。」
キーキー騒ぐ佐渡をなだめながら警部が再び提案する。
「もう一度、やってみよう。今度は山に住む生き物で。」
四人は頷き、再び佐渡がタイトルコールをする。
猿、鹿、狸、狐、熊と佐渡を中心に答えていく。
そして五人は時雨を見つめる。
泣きそうになりながらも時雨は猪と答えた。
佐渡はパァッと笑顔になり、時雨に抱きついた。
他の四人も笑顔で時雨の周りを囲み歓迎する。
その様子を窓の外から眺めていた達子。
教室の黒板にはデカデカと自習の文字が書いてあり、達子はため息を吐いて呟いた。
「今日も平和だな。」




