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ロスト学園  作者: 神木界人
8章 特別待遇林間学校
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89 答え合わせ

「もしかして、圭君このトレーニングで何を鍛えているのかも分からずやってるの?」


その言葉はさっきまでと打って変わってまじめなトーンで聞かれたがゆえに笑ってごまかせる感じでも無かった。


「全く。私と星羅で考えたトレーニングを何だと思ってるのよ。それにトレーニングはどこを鍛えているのか明確に意識しなきゃ成果が半減しちゃうじゃない」


 そう言って陽子さんはトレーニングの意味をすべて教えてくれた。


 一つ目のランニングとそれに伴う罰ゲームの腕立て伏せは、想像通り下半身、腕などの基本的な身体強化。


 二つ目の金属バットの素振りは剣と同じくらいかそれ以上の重さを誇る金属バットを振ることによって腕の力などを鍛える。その結果として剣を持った時、より軽く、より勢いよく振ることが出来るらしい。


 三つ目の水汲み。これもまた下半身、肩の強化。剣を振りながらずっと戦うのだからそれなりの持久力と体の負荷に対する耐久力を付けなくてはならない。


 四つ目の雑巾がけはそのまま下半身の強化。 ここまでは主に剣を使った戦い用のトレーニング。


 そして五つ目が音読。これは速読詠唱スキルを身に着けるものであり、高度な魔法になればなるほど詠唱が難しくなるため、技発動までのタイムラグを減らすための練習だとか。


 最後六つ目が平均台。これも魔法の詠唱中に攻撃されることは多々あるのだから、それを避けながらも詠唱を続けるバランスを鍛えるのが目的らしい。



 そういわれると「確かに」と言わざるも得ないような気がした。なんか言いくるめられたとも言えなくないところがスッキリしないのだが。


「まぁでも、ここまで頑張って来たし明日明後日はちょっと違ったトレーニングをしますか。明日も早いからあんまり夜更かししないんだよ」


 陽子さんはいつの間に食べ終わったのか、自分の食器を抱えてそのまま裏の方へと隠れてしまった。





 夜。陽子さんは自室に戻り一枚の封筒を見ていた。


「本当にこれでよかったのかしらね」


 その問いかけは誰に届くものでもない。そんなことは分かっていても不安が呟かせてしまう。


 確かに圭君と葵ちゃんは今まで送り込まれてきた子達とは格が違う。これまでのトレーニングを耐え抜いたこともそうだけど、葵ちゃんは圧倒的な才能でここまでのトレーニングをしても苦に感じず付いて来る。対して圭君の方は最初こそヘバッていたものの日を追うごとに終了ペースが速くなり、最後はみんなで夕食を囲めるまでになった。


「あなたの目に狂いはない……か。これなら本当にあの子たちがイベルタスから私を守ってくれるかもしれないわね」


 あの時星羅の事を止めた陽子としてはあの二人に甘えようとする今の気持ちが不快でたまらなかった。





答え合わせと言いつつ本当にストーリー的に大事なのはアスタリスク(*)以降なんですよね(笑)

ここから先少しずつ特別待遇林間学校の裏、というか本当の目的が見えてきます。


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