4 身体測定(前編)
「おい、二列に並べ。背の順は決まっていないからとりあえず、席順でいいから」
着替えも終わり、いよいよ身体測定が始まる。だが、この一味も二味も変わった学校では身体測定さえ普通の学校とは違ったのだ。
身体測定。上級生の間では戦闘力検査と呼ばれているらしく、測るのは身長でも体重でもなく、戦闘力。つまり、どのくらいその人が強いかを試すテストだ。
テストの実施は時間短縮ということもあり、二人一組で行われるらしい。当然席順で並ばせられたのだから……。
「圭君とペアって事だね」
そして、前から順番に行われていた身体測定もいよいよ、俺たちの番が回ってきた。
「よし、風川、川上準備はいいか?」
俺たちはテープで描かれた円の中に入り「はい」と答えた。後から測定する人たちが前の人たちのを見て対策を立てたりするのを防ぐために、測定を受ける人たちだけがどこか違う場所に転移されるらしい。
そして俺たちが転移されたのは、夕方の教室だった。
「ってなんで夕方なんだよ!」
「そんなの知らないわよ~」
そんな会話はよそに、放送用スピーカーから「身体測定スタート」という担任の先生の声が流れてきた。
その声を皮切りに、教室とはとても似つかわしくない人形の形をした機械が現れる。本当に手から足から精密に人間を象ったような機械。その手には俺と同じような剣が、もはや体の一部として組み込まれている。唯一人間と違うところと言えば顔がなく、監視カメラのような形になっているところくらいだ。
そんな機械がもはや壁にぶつかることを恐れないイノシシかという勢いでこちらに向かって突進してくるのだ。 こぇーよ。マジ怖い。
「お、おい、おい、おい、おい。ちょ、これ、どうするんだよ」
「だ~か~ら~。さっきも言ったでしょ。斬っちゃうの」
「えぇーーーー」
おりゃー、という威勢のいい声とともにあっという間にその距離を詰められて、相手の剣が俺の頭上まで迫っていた。
「お、や、やべ。マジで殺しにかかってるじゃねぇーか」
だからって、ただただ斬られるのもアホすぎる話だ。
機械のくせして、声を出しているところにはちょっと驚いて反応スピードが遅れたけど、俺は、しゃがんだまま前方向に転がり――――つまり相手の足元を転がることで、後ろを取る。
そうなればこっちのものだ。別にこの機械も高性能というわけではないらしく、俺の行動に対して反応も遅すぎる。
「ふん。あんまり俺をなめんじゃねぇー!」
いよいよ、戦闘シーンが始まりました。まぁこんなのはまだまだ序の口な戦闘シーン。だけれども戦いになった瞬間圭君の雰囲気が変わりましたね。今までポンコツハーレム主人公感出まくりだった彼は一体何者なのでしょう? まぁそれが次回分かるか分からないかはお楽しみですが……