53 捜索④
「も~何でいつもいつも私たちは逃げまくらなきゃならないのよ!」
「お前があんな分かりやすい罠を発動させるからだろ‼」
「だってだって。忍者番組でやってたみたいに、壁を押したらドアが出てくると思ったのに」
「そんな美味しい話ばっかりじゃねぇって事だよ」
しかも運の悪いことにこの道が一本道だから避けてやり過ごすということが出来ない。本当に追いつかれればペシャンコという状況だった。
だが、そんな俺たちに葵は希望の光を照らした。
「ね、ねぇあれ見て。あれは本当にドアじゃない?」
そこには研究所で見るような金属のドアがあった。
でかしたぞ葵! ファインプレーだ。
「よし、あそこに入ってやり過ごすぞ」
しかもドアは開き戸! これなら入るのにも時間が取られない。
「飛び込め!」
俺がドアを開き、葵を招き入れてから閉じだ。そしてさっきまで俺たちがいた道をゴロゴロと大声をあげて転がっていった。
「はぁはぁ、助かった」
「ふ、ふふ。私のおかげね」
「お前が罠を発動させなければこんな事にはならんかったんだけど」
そういやそうじゃん。自分で言って思い出したけどファインプレーでもなんでもないじゃん。こいつが元凶じゃん。
「まぁまぁとにかく逃げられたんだから結果オーライって事で」
とにかく逃げこんだ場所であったが、この部屋はどうやら小さな小部屋らしい。
部屋の反対側には俺たちが入ったのと同じような金属のドアがあった。
そして、その扉に続く道の側面に甲冑が6領ずつ計12領が並んでいる。
この様子だけを見れば、自分が一国の王にでもなった気分だ。
「どうする圭君? あっちの扉に行く? それともさっきの道に戻ってもっと下に降りてみる?」
正直、何か一つのターニングポイントのような気がした。ここで進むべきか、戻るべきか。
今回のような終わり方にしてTRPG的小説を作ってみるのも面白そうですよね。Twitterなんかでこの後「進みますか?」「戻りますか?」を読者に選択させて票が多かった方のストーリーを書く的な……
読者がたくさん増えていつかできればいいですね(笑)




