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ロスト学園  作者: 神木界人
6章 魔法石
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47 葵の想い

おもむろに扉が開き、入ってきたのは担任の新井先生だった。


 先生はまるで彼女のように小さく手を上げ、その手を横に揺らした。


「風川君復活したんだね。まさかクラスのNO1が負けちゃうなんて。本当は先生も駆けつけてあげたかったんだけど色々あって……」


「No1って俺がですか?」


「あれ、乱闘戦であれだけの人間を切り捨てておいて自覚無いの?」


 正直噂になるわけでもなんでもなかったから全く持って知らなかった。が、一応乱闘戦の名目は『新入生の中で一番強い奴を決める』だったからまぁ優勝したらそういう事になるのか。


「あ、でで。用事があったのは風川君もそうだけど、春風さんと内田さんの方なんだよね。ちょっとやってほしいことがあるんだけど手伝ってくれない?」


 先生のお願いに対して二人は一瞬顔を見合わせたものの、嫌な顔一つせずに頷いた。


 そして先生が二人を連れて保健室から出ていくのをいいタイミングと今度は亜紀が咲に対して、


「お嬢様、そろそろお迎えがやってくる時間です」


 と彼女を連れ出すために声を掛ける。咲はそう言われると時計を一瞥すた。午後五時前。確かにいつも迎えの運転手が来る時間だ。


「しょうがないですわね。まぁ圭様が目を覚ましてくれたとそれだけで今日は満足ですわ。亜紀、帰りますわよ」


「はい」


 そして咲と亜紀も小雪たちが消えてから間もなくこの保健室から姿を消していった。


 

                       *


「結局二人になっちゃったね」


 俺以外に取り残された人間――――葵は、ベッドの上に座る俺の隣に。


 そして彼女はがらにもなく落ち着いた声で静かに語り始めた。


「ねぇ圭君。いつもごめんね。一緒に卒業するために協力しよって言っておきながら私、何にもしてなくて」


 そう語る葵の声から、表情から、それがおふざけや冗談ではないことがヒシヒシと伝わってきた。


「いっつもい~つも圭君に助けられたばかりで」


「そんなこと……」


「そんなことあるよ。身体測定の時も乱闘戦の時も、ショッピングモールの時や今回だって私は何にもしてない。圭君一人に任せて私はその強さに甘えてた。私ってホント嫌な女だよね。なんかこうやって圭君の強さに頼り切ってこの学校を何の苦労もなく卒業しようとしてる」


 彼女の言葉を否定してあげたかったけど下手なことも言えず、結局何一つ言葉が出てこない。


「私もね、本当はもっと力になれるって思ってたんだよ。子供の頃なんか、チャンバラで男の子にだって勝ったりして……。でも、ダメ。全然ダメ。私は多分嘗めすぎてた。私の剣術なんて何の力も無くて。圭君みたいに強くないし、小雪みたいに勢いで押し切れない。朱里ちゃんみたいに頭脳も無ければ、咲みたいに器用に立ち回る事だってできない……。

 でもね、やっぱり私圭君の力になりたいの! 私は私にしかできないことをしたい。でも剣術で圭君に劣る私がサポートできることって考えたら一つしか思い浮かばなかったの」



「この学校の裏にある魔法石探し、圭君にも手伝ってほしいな」



葵さんはどうやらジョブチェンジがしたいようです。魔法石ということは当然まぁ魔法使いですよね~。

あ~魔法が出てきちゃうといよいよ現実味が無くなっちゃうんだよね~。でも、魔法が使える世界があってもいいと思います。ぜひとも『もしもボ〇クス』でそんな世界を作りましょう! 

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