46 初めてのライフポイント
今回からまた普通に圭君視点です
目を覚ますと俺は白いベッドの上にいた。知らない天井に知らない白いカーテン。そのカーテンが自分のベッドを隠すように引かれている。
一瞬ここはどこだろうと感じたが、すぐに理解した。
保健室だ。
俺は、屍食鬼たちを炎で一掃したところで、訳の分からない人に襲われ、ナイフで突き刺されたのだ。
あ、記憶は完璧にある。そのことだけでも俺は嬉しかった。
そんな風に物思いにふけっていると、いきなりカーテンが勢いよく開かれ、一人の少女が突っ込んできた。
「圭様! 目を覚まされたのですね。よかった、本当に良かったですわ」
葵が飛んでくるならまだ分かった。でも実際に飛んできたのは、俺に対して今日(下手したら昨日?)だけで態度を180度翻した咲の方だった。
「全く~心配したんだからね~」
「ホントですよ。このまま目覚めなかったらどうしようって」
「まぁ更衣室や試着室の中をのぞくような奴このまま死んだ方が世の中のためだったのかもしれないけどな」
そして咲の後ろには順番に葵、朱里、小雪と立っていた。
その横には亜紀もいるのだが、なぜか恨みがましいオーラを立てながら普段ならお目にかかれない目をこちらに向けている。
え? 何で? 俺何か悪いことしました⁇
「全くお嬢様。桐原家のご令嬢ともあろうお方がふしだらに男の人に抱き着くなんて。すぐに離れてください」
亜紀に指摘されることでやっと咲は俺から離れた。
でもよかった。あれだけ血を流していたみんなだったが、元気そうで。
俺は命を一つ失ってしまったのだろう。だが、正直これは大きな成長というか発見につながった。
俺は『ライフポイント制度が本当にある』ということを身をもって認識することが出来たのだ。
この制度については葵から聞かされていたものの半信半疑だった。何より俺が対人で殺しをしたのは乱闘戦だけで、その時は誰一人保健室には運んでいないし(運営の人が運んでくれたらしい)、目の前で命を落とした由美ちゃんはそのまま死んでしまったのだから(もちろん彼女の四回殺されたという言葉を信じていなかったわけではないけど)。
やっぱり百聞は一見に如かずって言うしね。
だが、これであと三回は死んでも大丈夫だと分かった。本当はこんな考え方はよくないのかもしれない。でも、そう思うと幾分気持ちは楽だった。
俺はそれからしばらく、彼女たちと話込んでいたのだが、その時、保健室の扉がおもむろに開き、新たな来客がやって来たのだ。
タイトルだけ見るとなんかポイントカードのポイントがたまったみたいに感じてしまう(笑)
新章に入った感が全くなくてもはや前の章にまだくっつけていてもいいんじゃなかなと思います。
次回 部屋に入ってきた人が誰なのかはっきりします(正直そんなためるところでは無いのですが)




