41 グール襲来
「なんじゃこれ!!!」
デュエル場から出た俺はそう叫ぶしかなかった。そりゃ誰だってそうなるだろ。校庭に出てみたら屍食鬼の大群に覆われていたのだから。
ちげーよ! 俺はファンタジーの世界にいるんじゃねぇーんだよ。ちょっと変わった学校だけど異世界転生レベルの戦いはお望みでないんですよ!
そもそもだ。なぜ、よりにもよって屍食鬼なのか。気持ち悪いったらありゃしない。特にあの網脈絡膜むき出しで、しわだらけの皮膚から出目金のように突出した目玉は見ているだけで吐きそうになる。
「圭君~何があったの?」
思わず「知るか!」と吐き出しそうになるが何とか抑え、「俺も分からね」と平然に答えた。この状況に混乱しているのは何も俺だけではない。ここで痴話げんかしてる暇はないからな。
「とにかく、あの数となると迎え撃たないわけには行きませんわね」
そこに他のA組(圭たちのクラス)の生徒たちと交じりながら今しがた戦いを終えたばかりの咲が合流してきた。
「迎え撃つって言ったってどうやって」
「ふふ。考えている暇はないみたいですわよ」
咲の言う通りもはや屍食鬼の進行は始まっていた。ゾンビと似たようなものだから動きは遅い。遅いが彼らが迫ってくるという恐怖は言葉にならない。そりゃ足だって竦みますわ。
そもそも屍食鬼は人食い鬼みたいなものだ。彼らは死体はおろか生身の人間の肉だって何食わぬ顔で食い散らかす。そんな奴に食われてみろ。果たしてライフポイント制度は発動するのだろうか?
そもそも前のショッピングモールの時もそうだったがこの学校に入学してから非現実的なものとの戦いが何度かある。ここまでは何とか勝利してきたものの、本当にこいつらに敗北したときに俺たちに助かる術はあるのだろうか?
だが、そんなことを考える暇さえ屍食鬼たちは与えてくれない。
「亜紀!」
「はい、お嬢様!」
咲は弾丸の詰まったライフルを受け取ると、屍食鬼二匹の脳天をぶち抜いて即死させて見せた。
「さすがにこれだけ距離が離れていればわたくしの芸当も披露できますが、これ以上は圭様たちの専門分野ですわよ」
まさにその通りだ。むしろこの状況なら接近戦になるのは逃れられない。何せこちらにはA組31人の剣があるのだから。
「あぁまかせろ。全力で迎え撃ってやるさ」
もはやUSB無くなって暴走気味に動いている気がします。思いつきでグールと戦わせる羽目になるとは
圭君たち、ご苦労様です(笑)。
多分次くらいには決着がつくんじゃないですかね~。




