40 昼間のデュエル(決着)
しばらくお待たせしました。
USBメモリーは無くともできる限り頑張っていきます
体を宙に浮かせる。それはある意味諸刃の剣ならぬ諸刃の避けである。
もしも体を宙に浮かせてしまったのならば必ず足を着かなくてはならない。
そしてその足を着いた瞬間はバランス感覚なんてものは皆無になり本当の意味での無防備タイムが訪れる。
それが俺の狙い。
ひらりとスカートをなびかせるお嬢様はそのまま数メートル後ろに着地した。そのころには俺の態勢もすでに立て直せている。
俺は彼女にめがけてもう一度剣を振り上げた。咲は咲でとっさに判断をしライフルで防御しようとする。
とても屋敷の中で大切に育てられていたお嬢様とは思えないほどの瞬発力だ。
だが、俺だってバカじゃない。二度も同じようにして攻撃を防がれてなるものか。
俺は剣道でいうところの「面」をすると見せかけて「小手」」で一本を取るといった感じで、剣先を頭ではなく、手首の方に瞬時に切り替える。剣道をやったことある人ならわかるだろうが、面を防ごうとしたときの小手は狙いやすい。それも相手は素人だ。防げるわけがない。
「い、痛⁉」
咲の悲鳴とともに彼女の持っていたライフル銃はクルクルと宙を舞い始めた。あまりの痛さに自分の武器を投げ捨ててしまったのだ。もちろん彼女の手首を切り落としたわけではない。本当に剣道のように叩いただけだ。それでも思い切り金属で叩かれたのだ。まぁそう反応するしかないよな。
「や、やってくれますわね。こうなったら……」
もちろん武器を失った彼女に勝ち目なんてない。後は俺が一歩踏み出して、彼女の前に剣を突きつければ勝ちだ。
斬る必要はない。無抵抗な相手を斬るほど俺も残酷じゃないからな。
だが、俺はその一歩を踏み出すことが出来なかった。
もし一歩でも踏み出していようものなら俺の顔が抉れてしまっていたことだろう。
俺の目の前には剣先が突きつけられているのだから。
「まさか、わたくしにこれを使わせるとはさすがですわね」
彼女の凛とした立ち姿は俺が咲にやろうとしていたものだった。
彼女はライフルが飛んでいった瞬間腰に携えていた鞘から剣を取り出したのだ。腰に何かついていたのは確かに気になっていたがまさか鞘だとは俺も思っていなかった。
だってライフル使いの彼女だ。剣を持っているなんて誰が想像できたことか。
「ま、後で亜紀には感謝しなきゃですわね」
彼女の捨てゼリフを皮切りに観戦していた人たちからどっと歓声が上がる。
が、その歓声すらも長くは持たなかった。
外の衝撃音にすべてを持っていかれたのだ。
何となくでどこまで書けるかは心配ですが応援お願いいたします。




