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ロスト学園  作者: 神木界人
5章 金と銀の転校生
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36 転校生

新章突入&新キャラ登場です!

 短い夏休みも終え、いよいよやっていた二学期。


 その初日新井先生は二人の生徒を連れてHRのため教室へと入ってきた。


 一人は明るい金色の髪を揺らめかせる華奢な少女。髪はまっすぐに下ろしており屋敷で大切に育てられたというよりは、活発に外で遊びながら天真爛漫に育てらたのであろうしっかりとした体躯。それに対してもう一人の少女は、本の虫とも言えそうなくらい物静か。隣にいる少女に比べると髪の主張も少ない白と銀を混ぜたような薄い色。


 金髪少女が桐原咲きりはらさき、銀髪少女が北内亜紀きたうちあきというらしい。

 どうやらお嬢様とお仕えする人というとんでもない関係なのだとか。


 彼女たちの席は、余っている場所――――つまり俺たちの後ろとなった。


 

 そしてHRが終わった。二学期も頑張りましょう的なありがちの言葉を残し、さっさと先生は教室から消えていく。その先生が教室を出るのと同時に鳴り響いたチャイムにかぶさるように俺の真後ろでは銃声と金属音が鳴り響いた。


「‼」


 背筋が凍るのレベルではない。不意打ちで銃弾を突きつけられることほど死を悟ることはない。そして一思いに殺してくれれば何の恐怖も感じないかもしれないが、救われるとじわじわ「自分が撃たれていたら」と恐怖の波が押し寄せる。


「やるじゃないですの」


 金髪の方が銃口を上にあげ、つんと顎を突き上げながら言う。


「当り前よ。圭君も転校生なんだからもっと用心しなきゃでしょ。バカね」


 それに対して葵も俺にはそうめったに見せないような冷たい、ハンターのような視線を彼女にぶつけていた。


 俺も恐怖にビビっている場合でないことは周りの空気が伝えてくれていた。他のクラスメイト達も少しおびえた表情をしながらも「自分が標的でなくてよかった」と少し安堵している。

 もちろん標的になっている俺が安堵できる余裕は無い。


 転校生が来るたびにいちいちこんなイベントが開かれているようじゃ喜んで歓迎も出来ないんですけど……


「この二人は一度倒しておかないと授業が終わるたびに狙われるわよ」


「マジかよ‼」


「いい度胸ですわ。私たちと普通にやり合おうとおっしゃるのですね。行きますわよ亜紀」


 そう言われると銀髪の少女はまるでロボットかのように単調に「はい、咲お嬢様」とだけ言葉を発し、己の持つ剣を抜きだした。


 俺たち四人は教室の後ろに二対二で向かい合う。



 相手の一人はライフル銃。この学園で銃を使っている人を見るのは初めてだ。

 もちろんこの近距離で発砲されれば逃れるのはほぼ不可能。


 それに、このライフル少女が弾丸を一発も撃たないとは考えにくい。そうであるなら……。


 俺が葵の方を向くと彼女は笑みを浮かべて軽く頷いた。おそらく俺たちの考えていることは同じなのだろう。



 この局面。勝つためには―――― 『先手必勝!!』




転校生といきなり命がけのけんかとか――――私は絶対したくない‼

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