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ロスト学園  作者: 神木界人
3章 乱闘戦
25/143

23 乱闘戦スタート‼

 白昼から盛大に花火が上がった。もはや光を楽しませるというよりかは音で盛り上げようとしているような。

 それに合わせて、陽気な実況の声が学校中にとどろく。


「さぁ~て、いよいよ待ちに待った乱闘戦のスタートです! 一年生を歓迎するための新人戦。一年生の一年生による一年生のための殺し合い。参加者は一年生しかいないのだから手練れた剣士はそうはいない。誰にだって優勝のチャンスがあります。さぁこの戦いを制し、最後まで立っていられるのは誰なのでしょうか」


 そして、実況が「十、九……」とカウントダウンを始めると校庭や教室などありとあらゆる場所から共鳴するように同じくカウントダウンが聞こえてきた。


 俺と葵、由美ちゃんはとりあえず全員そろって三階廊下にいる。

 スタート位置は各人の自由らしく敵がどこにいるのかも分からない。この乱闘戦のプレーヤーはゼッケンをつけている。逆につけていない人はプレーヤーではないということだ。

 ゼッケンをつけていないやつなんているのか? と思うかもしれないが実際にいるのだ。学校が休みにも関わらず、この戦いを見たいという酔狂な先輩たちが。

 ゼッケンをつけていないプレーヤーに攻撃を仕掛けた場合は反則負け。また、プレーヤーがゼッケンを外すのも反則負け。

 学校中を中継用ドローンが飛び回っているから反則をすればすぐにバレる仕組みになっている。


 「三、二、一! スタート‼」


 そしていよいよ乱闘戦が始まった。外や教室内ではカウントダウンの段階からお互いに剣を抜きあっていたのだろうか、開始コンマ何秒であちこちから剣戟の音が響いてくる。


 俺らのもとにそのような戦闘狂がいなかったのは助かった。だが、廊下の両端が階段である以上どこから敵が湧いて出てくるか分からない。


 そう考えると、ここにじっとしているわけにもいかず、俺たちも由美ちゃんを中心に動き始めた。


 階段の踊り場で一人。昇降口で一人。裏通路で二人。体育館裏で一人。 由美ちゃんの剣は好調という他なかった。一応俺たちもサポートのために一緒に行動していたが、俺たちが剣を抜いた場面は一度もない。


 そんな時、葵が校庭にたたずむ一人の男を見つけた。


「もしかして、あいつが例の『あるやつ』じゃない?」


 彼女の指し示す先、校庭の真ん中には一人の屈強な男がいる。

 自分はその場から動かず、弁慶のようにその場を通ろうとするものをなぎ倒していく。まぁ校庭の中心だからおそらくは戦いを挑まれてそれを倒しているというだけだろうが、あれだけ堂々と構えられるということは相当な自信家らしい。


 だが、そんな彼にも臆することなく由美ちゃんは歩みを進めていった。

 きっと特訓をしたという事実と、俺を倒したという事。そして今日の連戦連勝が由美ちゃんに力を与えているのだろう。

 数秒もしないうちに彼女は仁王立ちする男の前までたどり着いた。

 男はまるで飢えた怪物のようにニタリと笑い剣を構える。


「お前から挑戦しに来てくれるとはな。雑魚ばかりの相手をしていて退屈してたんだよ。ちょっとは楽しませてくれよ」


 由美ちゃんは何も答えることなく剣を引き抜くのだった。

次回 由美ちゃんとある男の戦いです。

(宣伝下手か!)

ちなみに話によって算用数字だったり漢数字だったりするのは許してください。(気分と)読みやすさで適当に変えてます(意図的です)。

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