105 恨まれるのは世の常
「圭様避けてください!」
咲の言葉だけを信じ俺がしゃがむと目の前まで剣を掲げ迫っていたA組の生徒が一人、脳天を撃ち抜かれそこに倒れる。
「お、おい、コレどうゆ事だよ」
だが、圭の問いかけに答えるものは無い。ただ「風川圭を殺す」「風川圭を殺す」と繰り返すのみ。
咲も状況を理解出来ていないようだが、ここまで来ると通常とは言えない事だけは確か。
別に俺、皆から恨まれるようなことしてないし。
取りあえず彼らの動きを探るため、この状況を打開するため彼らに話しかけてみた。
「え、えっとホントにみんなどうしたの?」
「風川圭を殺す」「風川圭を殺す」「風川圭を殺す」
「俺なんか悪いことしたか? まさか今日サボったこととか?」
「風川圭を殺す」「風川圭を殺す」「風川圭を殺す」
「きょ、今日の給食は何だった?」
「風川圭を殺す」「風川圭を殺す」「風川圭を殺す」
ダメだこりゃ。何を問いただしても帰ってくる答えはたった一つ。そしてこんな下らない問答をしているうちに俺とA組の生徒たちの距離は詰められていた。
「圭様いったん後ろに下がるのですわ」
その声に応えると同時、再び銃声が。さっき殺したクラスメイトの上にクラスメイトが二人重なる。
「圭様まずいですわ。多分これ、A組のみんな洗脳されていますの」
「洗脳?」
「まぁ分かりやすく言ってみれば誰かに操られて、自分の意思とは関係なしに圭様を殺そうとしているという事ですわ」
「いや、洗脳の説明はいいよ‼ 知ってるし。じゃなくてどうしてみんなが洗脳されてるかって話だよ」
「それはよく分かりませんけど…………。でも、みんな圭様を殺す気でいらっしゃいます。だから誰かに恨まれるようなことをしたのではありませんか?」
やっぱりそうなります? でも本当に俺は恨まれるようなことをした覚えも無いし、誰かに因縁付けられた覚えも無い。
「でも誰かから恨まれて、さらにその人間は魔術や催眠術とかそういった類の技を使える人間。そんな奴がわたくしたちのいない隙にA組のみんなを洗脳した。って考えると相当厄介な相手に恨まれていることになりますわよ」
「誰だよそれ! 本当に俺は恨まれるような事した覚えはないぞ!」
「残念ながら人はどこ知れず勝手に恨みを買ったりするものなのですわ。生きていれば自分の知っているとこ知らないところでいざこざが起こるのは世の常。圭様は何でもないと思っていらっしゃる事でも相手からしたら相当憎らしいかも。そんな事はよくある話ですもの」
「と、とにかくどうしたらいいんだよ!」
「私の知る限り洗脳状態を解く方法は二つだけですの」
洗脳って怖いですよね。
でもこういうシチュは個人的に結構好き(笑)
つまりこの章はただ書きたいから書いてるだけです(笑)。
それでも頑張ってストーリーには絡めるのでお付き合いください。




