表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
授かったチートが強力すぎる  作者: 長月真砂
異世界転移編
4/97

魔法の練習

 目が覚めてすぐに確認したのはステータス。

 今どうなってるか知りたい。昨日の夜はMPしか見てないからね。


----------

神薙 咲耶  レベル35

       人間


HP  999,999,999+

MP  999,999,999+

SP  999,999,999+

攻撃力 999,999,999+

魔力  999,999,999+

防御力 999,999,999+

素早さ 999,999,999+


固有スキル

魔法創造

スキル創造

鑑定眼S

イメージ補正S

自動翻訳


追加スキル

状態異常耐性S

錬金


全能神の加護

----------


 ちょっと待って、なんかおかしくない?

 レベルが上がってるし、スキルが増えてる?


「何でかな………? はっ、まさか全能神の加護のせい!?」


 多分そう。この世界が魔法を使うだけでレベルの上がる世界じゃなければ。

 だって、魚は捕ったけどそれ以外は魔法の練習だけだもの。上がる理由が見つからない。

 まあ……追加スキルの状態異常耐性は嬉しいけどね。

 だって、毒以外の対処の仕方が分からないし。状態異常で眠っちゃいました、なんて事になったら自分で解けない。

 錬金は、何でスキルで出たか心当たりがある。

 昨日それでたくさん作ったし。

 さてと。今日は攻撃魔法とか作ってみよう。

 だって、魔法の使える世界にせっかく来たからね。強力な魔法を使ってみたい。

 でもまずは昨日までのおさらい。

 まずは炎の球を生み出して大きさや温度を調節する。

 で、木の魔法で作ったただの木を、生活用の威力にした炎の球で燃やす。

 うん、炎と木の魔法は大丈夫かな。

 次に氷の魔法。これは氷で何かを作ってみようってことで。


「氷造形、『ナイフ』」


 手の上に氷で出来たナイフが現れる。

 これは解けないように作ってあるからまだ少し冷たすぎるかもしれないけど。

 もちろん解ける氷も作れるようになったから大丈夫。

 次は水の魔法。水を作るだけ。

 出来るだけたくさん。で、作り終わったところで雨にしてみた。

 土砂降りになったけどね。魔法で雨避けはしたけど。

 次は風の魔法。これはひたすらウィンドカッターを打つ。

 あと浮遊魔法でスピードが出るように、かな。

 さ、次。

 土の魔法は地下ハウス作ったら簡単になんでも出来るようになっちゃったから飛ばして、光ね。

 まずは電球くらいの大きさの光の球を作って、明るさを調節。

 大きさも調節。形も変えれた!

 次は闇の魔法。

 影移動を作ってみた。

 影に入って移動するだけ。簡単だし、影の多い場所ではやり放題?


「あ、思いついた。瞬間移動の魔法作ろう」


 空間を繋げるイメージで。

 あ、行ったことのある場所しか行けない……まあいっか!


「じゃあ……寝室!」


 パッと景色が変わる。そこは、地下ハウスの寝室だった。


「やった、成功! さて、荒野に戻るか」


 荒野を思い浮かべて瞬間移動する。

 パッと景色は変わり、さっきの荒野に。

 よし攻撃魔法を作り始めよう。まず炎で!

 攻撃魔法なので、防音結界と防御結界を三重に張って即席練習場に。地面の下まで防御結界は張ってあるから、地面が無くなるなんてことはない。


「これで、影響はこの中だけなはず。『フレイムボール』!」


 作ったのは炎の球。それを出来るだけ全力で放ってみる。

 放った後、即座に自分に防音と防御の結界を張って、衝撃に備える。

 一枚ずつしか張ってなかったとはいえ、物凄い音と衝撃があり……地面が、結界を張っていない分まで消えていた。結界も、防音結界はともかく防御結界は壊れないようになってるはずなのに三枚消えた。

 いやいや、それより土! 土どこ行った! 体積減ってる! ガラス化すらしてない!


「うわああああ……地中にも防御結界入れておいてよかったあ……消えたけど。っていうかこれ、人前で全力見せちゃいけないレベルでは……?」


 捻りのない単純な魔法でこれとか。思いっきり威力が上がるよう捻った魔法使ったらどうなるか。

 ステータスを確認。

 ………MP、まだ+が付いたまま。ってことは、まだこれ以上が起きる可能性があるってこと? まだ全力じゃない?

 お、恐ろしい。うう、イザヤめ何してくれてんのよ。

 でも、捻りのある魔法は使いたい。人前で使わなければ平気よね?

 よし、イメージ頑張るか。


「今の所フレイムボールだけよね……フレイム……ヘルフレイム? うん、フレイムボールの一段階上の魔法として決定。これで、拘束も出来たらってことで……ヘルフレイムチェインで行くか」


 地面を戻してと。あと結界も張り直して。

 そして、木の魔法で堅く作った木にヘルフレイムチェインを放つ。

 

「さて、どうなるかな。『ヘルフレイムチェイン』!」


 技名が長い? 気にしない。

 地面から突き出てきた炎の鎖が木を絡めとり、一瞬で消し炭にした。


「……………」


 これ以上のリアクションは出来ない。

 ダメだこのステータス。人間が持ってていい力じゃないでしょ。

 うーん、やっぱりだめか。凄い魔法を作っても使わない。

 というより使えない。地面がこれくらい消えました程度で済まないでしょこれは。大災害だ大災害。

 でも作りたい。

 今度は光の魔法で。


「『シャインスコール』」


 光の矢を前方に降らせてみた。

 一秒やったら地面は結界がある部分まで穴ぼこだらけになったけどね。

 うん、フレイムボールよりはましだと思う!

 一旦木々を作り、即席の森を作る。

 次の魔法は闇。槍っぽいものを作ろう。

 闇の力を圧縮して、細くして鋭くして……


「おお、こんな感じなのか。じゃあ詠唱は……『ダークネスランス』」

 詠唱した途端ダークネスランスは正面に飛んで行って、軌道上にあった木を全て破壊して結界に突き刺さった。


「あー、取りに行かないと」


 歩いて取りに行き、光の魔法を手に纏いながらダークネスランスを引き抜く。

 抜いた途端、スッと槍は消えてなくなった。

 結界と森を修復して、さっきの場所に戻る。

 今度は氷。これは凍らせるか造形か打ち抜くかしか思いつかない。凍らせるのと造形は出来るし、攻撃魔法を作りたいわけだから、打ち抜くやつかな。

 ……そうだ、カッターシリーズ作ろう。

 今まで、水と風の魔法でカッターの魔法を作ってるしね。

 せっかくだから、今使える全属性でカッターシリーズとして作ろう。


「まずは、『アイスカッター』!」


 氷の刃が木を切り裂く。うん、よさそう。

 加減して打ったから、木は折れてない。物凄く切り裂かれてるけど。

 そして他に、『ファイアカッター』、『ウッドカッター』、『ソイルカッター』、『ライトカッター』、『ダークネスカッター』を作ったのだった。

 そしたらなんと、スキルの刃系魔法補助が出た。カッターシリーズのイメージ補助だけどね。精度がかなり上がったし良しとするか。

 さてと。実用性バッチリのカッターシリーズを作ったことだし、狩りに行きますか!

 森の中に入って、動物を探す。早速見つけたのはピンクのうさぎ。


「いたいた。鑑定は……ももいろウサギ? やっぱこの世界って安易な名前のやつが多い」


 食べれるらしいので、ウィンドカッターを使って仕留める。

 うーむ、動物を殺すことにあんまり抵抗を感じないな……狩りにはいいんだろうけど、人道的にはどうなのだ。

 最近はこれのせいにしてばっかりだけど、うん、イザヤのせいってことで。


「あ、しまった、どうやって持って帰ろう」


 捌くのはイメージ補正のおかげで上手くいった。でも帰るまでの間にお肉の鮮度が落ちちゃうのは嫌だな……そうだ。


「えーと、まずは錬金、『布』」


 肩掛けポーチみたいなものを作ってみた。

 そしてその中に、何でも入る空間を想像する。

 某猫型ロボットのポケットみたいな感じ。あと、中に入れたものは時間が止まるように。

 そしたら、入れた物の時間が止まる何でも入るポーチが出来上がった。アイテムポーチと名付ける。

 イメージ補正って、過程か結果のどちらかをイメージ出来れば十分働くみたいね。

 ももいろウサギのお肉と皮を入れて、残りは防御結界を張った上で炎の魔法で燃やした。

 森に火が燃え移ることは無い。防御結界って便利。

 あ、向こうにもももいろウサギ発見!

 で、近づこうと走ったら……


「あー、しまった」


 走り出した後に気付いて後ろを振り返ったら、木を巻き込んで地面が陥没していた。

 その時に大きな音がでちゃったから、もちろんうさぎは逃げた。

 初日のことがあったから走らないようにしてたし、魔法の練習ばっかりで忘れてたけど、こういうことが有り得るステータスだったね。

 狩りは中断、走るの練習か。

 とりあえず、地面が陥没しなければそれで十分。


「森はダメね、木が折れる。荒野に戻るか」


 地面の陥没と倒れた木を治して、瞬間移動で荒野へ。

 その後、飛んでた空鳥を打ち落としつつ丁度いい力で走る練習をした。夕暮れまで。

 日が暮れてくるころには地面陥没しなくなったし。

 走る速さは三分の二に落とした。もちろん速くも出来る。

 美味しそうな鳥が十羽捕れたし。

 地下ハウスに戻って、キッチンでももいろウサギと鳥一羽を調理。

 氷造形でナイフを作ったのでそれで切ってる。これ、解けない氷に弱い炎の魔法を付加したもの。

 鉄でも作れるんだけど、こっちの方が錆びないし少し冷気を帯びているくらいだから鮮度が落ちないし。

 うさぎも鳥も焼きましょう。これしか方法が無いからなんだけど。

 木でお皿を作ってあるから、焼けたお肉はこれに乗っける。

 フォークとナイフはオシャレだし氷。ナイフと同じ。


「さて、この世界に来て初めてのお肉。どんな味かな?」


 作っておいた塩を振り、食べる。


「!? 何これ、うまっ!」


 ももいろウサギ、口に入れ途端溶ける! うさぎなんだけど、いい牛肉を食べてる感じなのだ。

 次に鳥の方を。今回使ったのは空鳥。

 冗談じゃないよ、本当に『空鳥』っていう名前。

 とにかくそっちは、全体が鶏のもも肉っぽい。今度焼き鳥として作ろうかな?

 デザートは、ちょっと外でも育て始めたローゼンピーチとレッドベリー。

 果物はこれとサングレープしか今のところ見つけてない。分布がこれなのかな。

 食べ終わったらもう一仕事。

 キッチンの隣に、リバーフィッシュズを入れる水槽を作る。

 今、魚は池の所で籠に入れてるけど、水槽を作ってしまえば池の方に行かなくても済む。

 キッチンの、食卓の隣の壁を四角く開けて、穴として地上までつなげる。壁には硬化をかけてと。

 あと、壁には光の魔法を付与しておく。これで暗くはない。

 解けない氷をガラス代わりにしよう。これもナイフと同じ状態にしておく。元々キッチンの壁だった場所にはめる。

 地上の方に移動して、穴から水を入れて、お魚も入れる。

 近くの小石に風の魔法を付与。水が巡るようにするのと、酸素補給に。

 最後に木の板で穴を隠して完成!

 お魚は食べる直前に取り出せば新鮮! それにリバーレッドフィッシュもリバーブルーフィッシュも見た目いいしね。プチ水族館みたい。

 今日も就寝して終わり。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ