しずかな
ミニマルライフ・シンプルライフによる「しずかな」をテーマにしたエッセイ。朝の静かな時間をミニマルに表現。過剰な表現を避けています。
朝おきて、
朝ご飯は、かるくすませる。
軽やかにすごすには、
軽い食事がおすすめ。
そして、
コーヒーをいれる。
インスタントコーヒーで、
ささっと。
今日は寒いから、ホットコーヒーにしようと、
やかんで湯を沸かす。
やかんでお湯を沸かしていると、
朝の静かな時間の中、
お湯が沸く音が、
ただ、
聴こえる。
インスタントコーヒーの粉をスプーンですくうとき、
ガラスびんにスプーンが、
心地いい音をたてて、あたる。
目覚まし時計みたい。
朝のコーヒーは濃いめがいい。
朝から濃いコーヒーで
キリリと目が覚めると、
一日のスタートがいいような気がするから。
自室に入ると、
わたしは、蛍光灯をつけない。
障子からやわらかくさし込む、
柔らかい光が、
朝、
起きたばかりの目に
やさしいから。
ラジオをつける。
小さな音で。
小さなラジオの音。
コーヒーカップを置く音。
さて、
今日はなにがあるだろう。
如何でしたか?日本人の文化に俳句がありますが、そうした、凛とした雰囲気というか、間を感じさせるエッセイを意識しています。朝の時間、こうして過ごしてみると、余裕がうまれた朝になりますよ。