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俺こそが主人公!! ~突然ですがギルド作ります~  作者: 半裸紳士(童心)
世界が軽くクライシス
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その名も邪神

おっひさー!最新話ですぅ!!(開き直り)


大魔王も魔神も死んだ。魔王が残っているものの大魔王や魔神に比べれば大したことないだろう。と言うか大魔王も魔神も大したことなかったし魔王なんて既に倒したも同然だ。

地上に戻るとフェンリルが大人しく待ってくれていた。無理矢理に着いてこさせたって言うのに律儀なやつだな。


「あーあ、魔神クソ弱かったしどうすっかな」


「君が規格外過ぎただけだと思うんだけど!」


「でもこれじゃ俺の全力試すことも出来ねえぞ。何か考えはないか、アスタリエ?」


「うーん…魔神亡き今君より強い可能性があるのって同じ転生者とか勇者くらいだよね」


その言葉を聞いて閃いた。


「そうだ!それだよ、でかしたぞアストリエ!!」


「え、何?」


俺と同じ転生者その他諸々達ならチートで俺とも対等に戦える。今からそれが楽しみになってきた。

しかし、ここは土地勘もクソもない見知らぬ異世界。この広大な大地から探すとなれば虱潰しでどれだけ時間が掛かるか分かったもんじゃない。

そう言うわけで俺が導き出した答えは。


「俺が魔族を統べる神になる!」


「…なんて言ったのかよく聞こえなかったよ。もう1回言って?」


「俺が世界を統べる神となる」


「聞き間違いじゃなかったしなんか規模拡大してる…!?」


アストリエが四つん這いになって嘆く。良い形のお尻だ。

しかし何を嘆くことがあるのか。俺が魔神の代わりに世界を支配し、魔物達を世界中に放てばいずれ根源たる俺を絶つべく転生者その他諸々達が俺の下に来るに違いない。

魔界にまんまと誘い出されて来たそいつらを俺が相手する。完璧な計画性に考えた俺ですら感激だ。


「そうと決まれば早速――」


城の再建を、と口に出しかけたところで空の彼方より白竜が帰ってきた。背にはさっき白竜を追っていった美人さんが。

見れば分かるけどどうやら白竜は捕まえられたらしい。あれに追い付くとは中々の速さだ。


「待て!貴様ら!」


白竜から飛び降りて俺達の前に着地する褐色美人、魔王。怒り心頭のご様子。


「何だよ?」


「白竜から事情は聞いた。よもや我に嘘を吐くとはな?」


「嘘なんか吐いたか?」


「吐いて…たかなぁ?」


アストリエに尋ねても曖昧な返事が返ってくるだけ。駄目だ、使い物にならない。


「魔王城を破壊したあの一撃は貴様が放ったものらしいではないか!」


「多少細工はしたものの白竜のブレスをただ返しただけだぞ。俺だって直撃はもらいたくなかったしその返したブレスを受けずに回避したのは白竜だ。そもそもそいつが避けてなかったら魔王城は壊れなかった。分かるか?」


言いたいことはただ1つ。


「つまり白竜(そいつ)が悪い!!」


酷い責任転換だ。


『横暴にも程があろう!?』


白竜もこればかりは黙っていられなかったらしい。抗議の声が上がる。

勿論無視だ。


「…もう魔王城の件はいい。埒があかん。それに後で幾らでも建て直せる…それより、何が目的なんだ貴様?人間の身でありながらここに来たと言うことは、そうなのか?」


魔王城崩壊の話は終わった。元々こっちは文句が言いたかっただけなんだろう。真に魔王が聞きたがっているのは俺が魔王討伐に来たのか否か、と言うことに違いない。

実際はもっと大きな目標を掲げて来たんだが当の魔神とおまけの大魔王は見事なまでに拍子抜けだった。目の前の魔王の方がまだ威厳があるのではないか。

銀の美しい髪を靡かせて真紅の瞳で魔王はただ俺を睨み続ける。眼力すごおい。


「別にお前を倒しに来たんじゃない。俺は魔神と力比べがしたくて訪問しただけだ」


「魔神様と力比べ、だと…?馬鹿を言うな人間。敵う筈がない」


「それが瞬殺だったわけなんだよなー!」


「戯れ言を」


「そう思うなら調べてみろよ」


「…ふん、いいだろう」


階段付近から離れて魔王が目を瞑って何かを探る様子を眺める。


「驚くと思うか?」


「間違いなく!」


「そんな、馬鹿な…!?」


「ほらね?」


アストリエのドヤ顔を押し退けて魔王の反応を伺う。


「感じられない…!魔神様の存在も、大魔王様の気配さえも…!」


ついでに中の魔物も一層しておいた。もう少し神になる決断が早ければ残しておいたんだけど。


「これは夢か…?」


「残念ながら現実だ」


ショックで気付いてなかったのか、階段の前で膝を突く魔王の顔を屈んで覗き込むと魔王は可愛らしい声を上げて後ろに尻餅を()いてしまった。スカートじゃないのが残念だ。


「ほ、本当にお前が…?」


「そう言った筈だけど」


「どうやって…!?大魔王様ならまだしも、魔神様は神だぞ!!人間如きが敵うわけ…!」


「ただの人間じゃないと言ったら?」


ただの人間だけど。これからの威厳も得るべく無駄に大きなこととか言ってみよう。


「なん……だと…?」


「俺の種族は転生者(ハイヒューマン)。又の名を」


思い付く限りの最高の醜悪な笑みを浮かべてみる。これが案外難しい。


「――邪神だ」


「ひぃっ!!」


「悪い笑みがぎこちなさすぎて逆に恐ろしい顔になってる…」


何か聞こえたが気のせいだろう。…今度練習しとこ。

次回、アマネ!邪神の席に着く!!…多分!!

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