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俺こそが主人公!! ~突然ですがギルド作ります~  作者: 半裸紳士(童心)
世界が軽くクライシス
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強すぎた力

おおおお、おまた、おまたた、お、おま、おままままっ……



お待たせ致しました。大変、お待たせしました。すみまっ!


無事、アストリエも救出して結局2人で一緒に迷路の攻略に励む事にした俺は何度も襲い来るスライムもどきや変わらない道にそろそろ限界を感じ始めていた。


「いつになったら魔神のとこ着くんだよこれ」


苛立ちを含んだ言葉にアストリエは苦笑する。


「確か迷路って左側を沿って歩けば抜け出せるって聞いた事が…?」


「本当かよ?」


所詮は役に立たない女神の言うこと。宛てには出来ないがもうどんな些細な事でも試してやる精神で仕方なく、アストリエの言う方法でこの迷路の出口を目指してみた。


「――本当だった!すげえ!」


「ほらね!ほらね!!褒めてくれてもいいんだよっ!」


「調子に乗るな」


「ぐふっ!!」


感謝はしてるけどあまりにも喚いて目障りだったからつい拳が出てしまう。腹部へクリーンヒット。

悶え苦しむアストリエはさておき、俺はいよいよ辿り着いた迷路の出口となる扉へ手を掛ける。アストリエにはいつかお礼に服でも買ってやろう。


「頼もう!!」


勢い良く開けすぎて両開きの扉が何処かへ旅立ってしまった。

迷路の先は最後の部屋だったらしく、今壊れた物意外に他の部屋への扉は見当たらない。代わりに、祭壇のような場所であるのが見て取れた。

何かを供えているのか祭壇には男が1人だけいた。


「っ!?誰だ貴様」


「魔神は何処だ?」


「……」


「……」


「もう一度問うぞ。貴様は」


「魔神は」


「……」


「……」


「きさ」


「魔神」


「被せるでないわぁぁぁぁ!!」


ゴオッと謎のオーラを放つ黒一色の衣装に身を包んだ大男。お怒りのご様子だ。

別に名乗るつもりがないから取り敢えず魔神の居場所を教えろと訴えたつもりだったんだけど失敗だったか。


「何で怒ってんだ?」


「その態度に怒っているのだ!!」


俺の態度が気に食わないときたか。それなら改善は難しいな。染み付いた汚れを素手で落とせと言われているようなもんだ。


「じゃあ諦めてくれ、性分だ」


「舐めおって…!貴様、我が誰だか分かっておるのか!!」


「知らねえし興味無い。けど教えてくれるなら教えてくれ」


「ふん!我こそはこの世の支配者たる存在、大魔王バルゴ様であるぞ!!」


「魔神じゃないなら消えろ」


「ぬおおおおおおおおおおおっ!!」


光の槍を飛ばして大魔王を串刺しにする。大魔王に、ましてや野郎に用はない。


「えっ、ええっ!?何が起こってるのこれぇ!!」


今頃復帰して追い付いてきたアストリエがちょっと目を離してた間に進んでいた話に置いてけぼりにされ困惑しまくっている。

確かに着いたら黒ずくめの大男が光の槍に貫かれていたら困惑する。俺も困惑する。


「ああ、大魔王討伐だ」


「この人大魔王!?秒殺されたって事!?」


「ま、まだ死んでおらぬわぁ…たわけ共が…」


「まだ息があるのか」


「仮にも大魔王…貫かれた程度で死ぬ程柔ではない…」


追加でもう1本串刺し。


「容赦を知らぬのかぁぁぁぁ…!!」


「めっちゃタフだな…」


「何を見せられてるんだろ、私…」


俺もいつまでも大男が悶える光景なんて勘弁したい。

そろそろ仕上げに入ろうと光の槍を複数生成し、大魔王に投擲した時だった。


「こ、このままでは終わらんぞ…!!ぎ、儀式は既に、終えている…!ふぅぅ…ふぅぅ…!さあっ、君臨せよ…我らが神!魔の権化たる支配の化身…!!――魔神シエゴ…!!ぎゃああああああああ……」


大魔王が惨たらしく断末魔と共に霧散した後に、祭壇に黒い渦が出現した。

そこから現れたのは、魔神シエゴ。この魔界を支配する真のラスボス。RPG的に本編クリア後に挑む事の出来る圧倒的存在。

巨大な大鎌を手に現れた大魔王なんて比較にならない程の大きさをした魔神は深紅の目玉をギョロリと俺へ向けて口を開いた。


「オマエ、コロス」


「開口1番がそれかよ!お前が死ね!!」


「どっちも物騒だね」


アストリエのツッコミに反応している暇もない。相手はあの魔神だ。どの魔神かは知らないがとんでもなく強いに決まっている。

最初から全力でいかないとやられてしまうかもしれない。そう思って、俺は魔神に匹敵するサイズの光の大剣を幾つか生み出して魔神へ突撃させた。おまけに浄化の光もつけておこう。

この部屋がアホみたいに広くて助かった――そう思ったのも束の間。


「ギャパパーーーーーーーッ!!」


4本の光の大剣に刺された魔神が霧散した。

もう一度言おう。霧散した。してしまった。呆気なく。


「は、はわわ…」


思わずそんな事まで口走ってしまう程、俺は驚いていた。多分今、とんでもなく間抜けな顔をしているだろう。


「え、えっと…やった、ね…?」


既に状況を理解していなかったのに追い討ちみたいに魔神の消滅を見せられたアストリエも唖然としてしまっている。


「こ、こんなのありかよ!!」


かくして、俺達の戦いは終わったのであった。チャンチャン!

もうちょっと続くのじゃ。

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