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俺こそが主人公!! ~突然ですがギルド作ります~  作者: 半裸紳士(童心)
世界が軽くクライシス
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シアナストリチェ

頻繁に天音が女の子になってる設定忘れそうになる。


「いやー爽快爽快!異世界ってすげえな!」


現在、狼の魔物のドン・ウルフに跨がり山の中を疾走中。取り敢えずで女神を連れてドン・ウルフに乗った俺は特に目的もないから適当な方角にドン・ウルフを走らせていたら山に着いていた。

ちなみにドン・ウルフと言う名は辛うじて魔物の事は知っていた女神に教えてもらった。ウルフの頭だからドン・ウルフらしい。なんて言う安直な名前なんだ。


「あのぉー、そろそろこの血洗い流したいんだけど……」


恐る恐る俺の背後からそんな要求をしてくる女神。このまま血生臭さが残るのは流石の俺も不快に感じるからドン・ウルフに止まるよう命じて女神と共に背中から飛び降りる。


「女神なら浄化とかそんなの出来ないのかよ?」


「一応掟は守らないと今の地位無くしちゃうからね!世界に干渉してる時点で結構重罪だけどその世界で神の力使うのはもっと重罪だから!」


「神の世界も厄介な掟があるもんだ、ったく…」


「それ、何してるの?」


「汚れ落としたいんだろ?近くに川とかある気配もねえから我慢しろよ」


俺の手に生み出される水の塊が気になったんだろう。不思議そうに尋ねてくるからそう答えてやった。

するとまあ女神の顔は見る間に引き攣ったものへと変化していく。もう想像は付いたんだろう。

そう、俺はこの人を飲み込むには十分過ぎる程に大きくなった水の塊で女神を洗ってやろうと言うのだ。


「ちょちょちょちょっ…!待って!?ここでするの?やっちゃうの!?なんなら川にありつくまで我慢しますけどぉ!?」


「おっと手が滑った」


「いゃあああああああああ!?」


女神の抵抗も虚しく投げ付けられた水の塊は容易く女神をびしょ濡れにしてしまった。周囲に巻き散らかされた水はやや赤く濁っている。


「あうぅ…」


「……なあ」


「なに…?」


「お前色落ちてなくね?」


「えっ!?」


確かに今ので血は落ちたんだろう。現に今は土に染み込んでいる水はやや赤く濁っていた。

血の臭いもしなくなったところか女神特有の癒やされるような魅力的な香りまでしている。にも関わらず、女神の肌を除いた髪や服は依然赤く染まったままだ。変色していないのは橙色の瞳だけ。

他に強いて言うならば髪のメッシュのように白く残っている部分か。


「う、嘘!?何で!?私の自慢の髪がぁぁ…!」


「……なんか、ドンマイ?」


「君のせいだよ?君があそこでウルフを殺らなかったらこうはなってなかったんだよ!?」


「あー、それもそうか。すまんかった」


こうなったのは女神の言う通り俺の責任でもあるので素直に頭を下げておく。

まさか俺がすんなりと謝るとは思ってなかったんだろう女神は一瞬キョトンとしてすぐに「え、ええっ!?」と驚きの声を上げた。

そろそろ教えてあげるべきか。眼福な光景でもあったんだが気付いた時の反応が見たくなってきた。


「それでなんだが……」


「な、何かな?」


「服、透けてる」


元々露出が多い上に生地が薄かったんだろう。赤くなっても尚、水に濡れて肌に張り付き、透けた布の下に女神の隠れた豊満な身体を浮かび上がらせている。

流石に下着は着用しているみたいだけどたわわな胸にはブラではなくさらしが巻かれていた。


「あ、っと…」


言われて気付いたのか、両腕でそっと庇うようにして自分の身体を抱いた女神は徐々に顔を赤く染め、羞恥心からか俺に対して背中を向けてしまった。急にしおらしくなったな。


「い、いつから見てたの…?」


「濡れてからずっと」


寧ろ濡らして透かすのが本命だったとは言えない。


「あ、うぅ…!見られちゃった…!今は女の子だって分かってるけど、やっぱり恥ずかしいよぅ……」


そのまましゃがみ込んでしまう始末。仕方なく俺は羽織っていたジャケットを無造作に女神の肩に掛けてやる。一瞬驚いて俺の顔を見上げた女神だが、すぐに立ち上がると初めて俺に笑みを見せてくれた。


「……案外、優しいんだねぶっ!!」


「調子に乗ってたら殴るぞ」


「な、殴る前に言ってよぉ!!」


やっと元の感じに戻った女神に満足した俺は意外にも待ってくれていたドン・ウルフに飛び乗るようにして跨がった。今度こいつにも名前付けてやろう。

慌てて俺に続いて女神が後ろに乗ったのを確認し、ドン・ウルフに発進するように促す。


「そう言えばお前の名前聞いてなかったな」


「今更だね」


「うるせえ、興味無かっただけだ」


「およ?それって今は興味あるって事かなぁ!?」


「黙れ、殴るぞ」


「図星?ずっぼしぃ?」


「お前……やっぱ興味無くなったから言わなくていい」


「ええっ!?ごめんってばぁ!言うから!言うからぁ!!」


「さん、にー、いち」


「シアナストリチェ!」


「しあ?」


「シ・ア・ナ・ス・ト・リ・チ・ェ!」


「シアナストリチェ?なっげぇな、アストリエでいいか?」


「アストリエ…アストリエ…!うん、うん!全然いいよ!!」


女神の名を長いから略すなんてとても罪深い。もう何発も殴ってるから今更な感じだが。

だがまあ、気に入ってくれたようだしこれからはアストリエと呼ぶ事にしよう。認めたくはないけど何故だか俺はアストリエの笑顔が好きみたいだ。


「そう言えばさ」


「うん?何?」


「お前地球で俺殺した時に神の力とやら使ったよな?」


「……あっ」


「おい」


「あ、あはは!あれはつい手が出たと言うかぁ、なんと言いますかぁ…!」


「アストリエ?」


「は、はいぃ!!」


「後で尻叩く」


「ひえええっ!!ご勘弁をーーーーっ!!」


やっぱり、アストリエは一緒にいて飽きない。つくづく、俺はそう思った。

 ア ストリ エ

シ ナ   チ

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