改めて自己紹介?
秘技・雑描き!!
◇
「って、あれ?6人だけ?」
てっきり団員含めて王国六騎士団全員が来るものだとばかり思っていた俺はその数の少なさに呆気に取られた。しかも揃いに揃って6人とも各部隊の隊長だ。
「他の騎士達は全て城の守りとして置いてきたのだ」
「エイリス、嘘はよくない……本当は私達だけ厄介払いされた」
「な、ラタニア!何故言ってしまう!?」
「…騎士たる者、真実を語るべし。六大騎士条約にあった」
「それは分かっているが…!そもそも、我らはもう騎士ではなくなった筈だぞ!」
「潔く認めよう?僕ら勝手が過ぎたんだ。アスラに関しては城内で騒ぎが起こってるのに花に水やりしに行ってたんだよ?王様怒るの当たり前だからね?」
ラタニアとエイリスの間へ仲裁する様にして割り込んだリモラ。エイリスはとにかくラタニアとリモラは既に追い出された事実を受け入れているらしい。
リモラの言葉にはエイリスも思うところがあるのか、短く唸って何とか納得したようだった。まだ顔を合わすのはこれで3回目だが、あの真面目に働いてたエイリスが王様の言う事を聞かずに好き勝手していたなんて想像も付かない。
誰も何も言わなくなったところで俺は再度確認を取る。
「ええっと、それじゃあ俺のギルドに入るメンバーは6人だけって事でいいんだよな?」
「構いませんが…だからと言って別にあなたを認めたわけではありませんわよ?」
ですよね。もう話は通ってると思うけど王国側からの第一印象は突然城に攻め込んできた得体の知れない2人組ですもんね。認める認めない以前にお前誰だって状態だからね今。
「突然信用してくれだの認めてくれだのは言わない。とにかく今はお互いを知る事が大事じゃないか?仮にもこれからギルドメンバーとして人の助けになっていくんだしさ!」
「一理あります。確かに私達はお互いの事を知りません」
今まで黙っていたアスラが口を開く。どうやら他の元騎士様達も賛成らしく頷く者もいた。
「コホン!ではこのギルド・フリーダムの創設者、謂わばギルドマスターであるこの俺から自己紹介させてもらおうか!」
「星実よ。こいつは神斗」
「アスラです。ホシミにシント、珍しい名前ですね」
「…私はラタニア。よろしく」
「僕はリモラだ。これからお世話になるよ」
「フローラルぅ。おやすみなさいぃ」
「エイリスだ。よろしく頼む」
「わたくしはマータスと申します。以後お見知りおきを」
「あっれ!?俺置いてけぼり!?」
大人しくしているかと思えばここぞとばかりにしゃしゃり出て来る女ナンバーワン、星実。流石の活躍だ!
「自己紹介は終わったな。私はこれから家に帰って職が変わった事を伝えに行かなければならない。すまないが今日は帰らせてもらう」
そう言ってエイリスが帰った。
「僕も同件でそろそろお暇させてもらうよ」
リモラも帰った。
「私も」
ラタニアも帰った。
「わたくしも両親に報告してまいりますわ」
マータスも帰った。
「もう食べられないよぅ……すぴー」
「皆帰ってしまいましたね」
フローラルとアスラだけが残った。
何でやねん。
「え、えぇ…」
静まり返った一室で、フローラルの寝息だけが音を立てるのだった。
再び集まったフリーダムのメンバーの下に、早速依頼が迷い込む!?次回、ギルドのあれこれ!お楽しみに!!




