ようこそ
い、一ヶ月!?どうもお待たせ致しました!!
遅れた理由:勇者になって魔王倒してたりしてました。
◇
「で?ギルド結成したのはいいけどこれからどうすればいいんだよ?」
「さあ?」
沈黙。今こいつ何て言った?さあ?分からないって事ですか?
「い、いやいやーご冗談が上手い!まさか本気で分からないわけじゃないよなー?」
「そう言ったんだけど」
「ふざけんな!!言い出しっぺふざけんなこら!!お前が分かんなかったらこのギルド活動もクソもねえじゃねえか!!」
「えー、ギルドっぽい事してればいいんじゃないの?」
この女は何を他人事のように。確かに後先考えずに星実の案に賛成した俺も悪いけど提案したからにはアドバイスなりとしてもらわないと困る。
今アドバイス的な感じでギルドっぽい事してろって言ったけどそれ現状何も変わらないから!1番悩んでる事だからそれ!
そんな俺の心の叫びを知ってか知らずか星実は飄々とした様子で新築のギルド内に入っていった。自由だなお前。
「ギルドっぽい事って何だよ…」
その呟きは誰にも拾われることなく風に乗って遙か虚空へと消え去る。深い溜め息をしてから俺も星実の後に続きギルドに入った。
ちなみにギルドが出来たって知らせは付与能力である一般常識によって世界規模で届けられてるからもう一度城に出向くなんて手間はしなくて済む。なんて素敵な能力!
そのうち解雇された王国六騎士団の皆も顔を出しに来るだろう。精神的に疲れた俺はギルドに入るなり1番近場にあった椅子に座り込んだ。やっと一段落着いたって感じだ。
「あら?お疲れね」
「誰のせいだと思ってるんだ?」
「自業自得?」
「こいつぅ…!」
自分は関係ないと言いたげな星実に対してこめかみをひくつかせる。怒りのボルテージがそろそろ限界に到達している故だ。
「そもそも検索出来るんでしょ?ギルドの仕事くらいそれで分かるでしょうが」
「それはそうだけど……それすると何か負けた気がする!」
「変な意地張ってないでさっさと検索する。元騎士団連中が来た時に何も分かりませんじゃ話にならないわよ?」
「はいはい、分かった。やればいいんだろ、やれば……」
「ちなみにフレニクスの千里眼的に元騎士団連中は既に城を出てこっちに向かってるそうよ」
「もっと早く言えよ!!」
慌てて検索を発動した俺はギルドのあれこれを自分でも驚く程高速に調べ回った。過程?省く。
ギルドについて多少理解するのと元王国六騎士団の皆がギルドに到着するのはほぼ同時だった。まさにギリギリセーフと言ったところだ。俺が無駄に苦労してる中、星実はのんびりと寛いでいたのがとても許せない。
「よ、ようこそ!我がギルド・フリーダムへ!!」
余裕の欠片もない挨拶が、新たなギルドメンバー達を迎えた。
短めです。雑なのがバレてしまいます。




