アスラ、破れる!
もっと他に勝利に持って行く方向があったと思うんですけど殆ど忘れたので今回の形に収めました。
◇
星実の言葉を挑発として受け取ったのかアスラがほんの少しだけ笑みを溢す。そして瞬きした次の瞬間には再び無表情に戻っていて、目を細めて純聖剣の切っ先を星実に向けて顔の横で構えた。
俺も加勢、と行きたいところだけど多分邪魔になるだけだろうなぁと思いさり気に部屋の隅に寄っといた。よく学校の体育の授業で皆が賑わってバスケだのしてる中、壁に背を預けて体育座りしてる見学者みたいな感じで。
ちなみに自分で言うのもなんだけど俺は運動神経良い方だった。でも友達少なかったし気味悪がられてたから何時も見学組。その時は隣に親友に値する奴が一緒にいてくれたから別に寂しくもなかったけど。
「あいつ元気にしてっかな」
思い出すのは親友の顔。別に地球に未練があるわけでもないけど、何時も一緒だった親友が側にいないと言うのは心寂しいものだ。
そう言えば親友は中性的と言うよりやけに女の子っぽい顔立ちだった事まで思い出した俺はもしかして親友は男装女子だったのでは、と言う可能性を思考しながら授業を見学する要領で繰り広げられる星実とアスラの戦いを見つめる。
「――中々、やりますね」
「まだまだこんなもんじゃないわよ」
今までベルゼギヌンテを片手に戦っていた星実の双眸が蒼の光を灯すのを視認する。火山で戦った時にもこの現象を見たが、もしかして星実の固有能力か何かなんだろうか?
勿論、俺のそんな疑問に答えをくれる者はいない。
「さあ、華麗に舞ってみせて?」
背で観覧車ごっこをしていた量産型ベルゼギヌンテが一斉に切っ先をアスラへ向け、掃射される。幾多の白銀が一筋の軌道を描いてアスラへ襲い掛かるが、その尽くを純聖剣1本で斬られ、砕かれ、逸らされる。
しかし雨の様に迫るベルゼギヌンテでの猛攻は止まる事なく続いて遂にアスラを押し始めた。量産型とは名ばかりでなく、瞬間的に現れては射出を繰り返しているので一寸の隙も見つける事が出来ずにアスラは見る間に傷だらけになっていく。
白の衣装が裂かれて肌が露出し、そこに切り傷が出来て血がツーと流れいく。その様を俺は座って見ている。しかも目を剥いて、だ。
「うおおおおおお、えっちぃぞこれはぁ…!!」
そして、とうとう星実に巧みな射出攻撃によってボロボロとなったアスラの手から純聖剣が溢れ落ち、短く鋭い金属音を立てる。傷だらけとなった事で華奢な身体がハッキリと分かるまでに破れている為、俺は非常に興奮せざるを得なかった。
「ハァ、ハァ…これが、剣姫とやらの力ですか…!」
「そうよ。たかが勇者の子孫って肩書きくらいで私に勝とうだなんて数年早いわ」
けど、と続ける。
「面白いものを見せてもらったわ」
「えっ…?」
ワンテンポ置いて、アスラの衣服の前がスパッと縦に切れた。そこから現れる桃色のブラジャーに収まったやや大きめの胸と、引き締まったお腹、そして1度目にしているパンティーに俺はギャグみたいに鼻血を噴いた。
「っ……!」
羞恥に声も出せずに顔を真っ赤に染めたアスラが体を隠す様にしてしゃがみ込む。余計に胸が強調されて俺を刺激するばかり。やめて、俺のライフは既にゼロだ!
思ってもなかったハプニングに俺は眼福眼福とその光景を目に焼き付けつつも、この状況を作り出した星実に心の中でこれまでない感謝の言葉を送るのだった。
アスラの服が破れる!いよいよ神斗達は王の下へ…!
次回、ギルド申請!お楽しみに!!




