今、理由もわからず友達から無視されてる人、または、ある理由で友達を無視してる人へ
中学校の頃、すごく仲のよい女友達がいた。その子を「有子」ちゃんとしよう
それとは別にボクには親友がいた。そいつを「さとる」としよう
親友さとるは部活も一緒だし、いつも遊んでバカやったり、クラスのイベントや
行事なんかも常に一緒に行動していた
ある日さとるは、ボクにこう言ってきた
「おまえ、これ以上有子と仲良くするなら、俺おまえと絶交する、あいつを無視しろよ」
さとるは有子ちゃんのことが嫌いだと言う
当時、女の子との友情より、親友との友情の方が絶対だった
ボクは親友の言う通り、有子ちゃんと絶交した、何も言わず無視を続けた
2ヶ月、3カ月以上続いただろうか
ある日、有子ちゃんは下校しようとするボクを捕まえて、涙ながらに訴えた
「ごめんなさい!私が何か悪い事したんだよね?本当にごめんなさい!出来る事ならまた仲良く遊んだりお話したい!」
ボクは心の中で思った、なんていう事をしてしまっていたんだろう、すごく悲しませてしまっているではないか
でも当時のボクは、何も話せないまま、理由も告げないまま、その時も無視をして下校した
中学生のボクの世界は、男友達で完成されてしまっていて、それを失ったら全てが終わると思っていたからだ
親友との仲を壊すのは何があってもできなかったのだ
卒業するまで同じクラスだった有子ちゃんはボクを見るたびに悲しい顔と申し訳ない顔をした
「いや、有子ちゃん、有子ちゃんが悪いところなんて一つもないんだよ、悪いのはボクなんだ・・・」
中学校や高校時代の青臭いションベン臭い小僧たちの世界感では、良くあることだったかもしれないけど
最近、ボクの周りで大人になってもこういう事をしてくる、言ってくる、奴がいる
大人バージョンの「さとる」がいる
もう大人になったボクは、当時は「さとる」の言う事を聞いて、「有子」ちゃんを無視したけれど
今はもう「有子」ちゃんを無視しないよ
そして、このツイートを見た、大人の「さとる」よ、もし自分だと気づいたならば、おまえは中学生並みの子供だぞ
今すぐそいうことはやめた方がいいんじゃないか?
さて、本当の有子ちゃんとボクの関係なんだが、去年の今頃、中学生の同窓会があった
そしてなんと有子ちゃんが来ていたんだ
ボクは会うなり、有子ちゃんに謝ったよ、すごくすごく・・・、こういう理由で無視してたんだ、ごめんと
有子ちゃんは
「あー、そんな事あったっけ?あったようななかったような?でも、全然気にしてないし、これからまた仲良くなればいいんじゃない?」
そう言ってくれた。ボクは、そうなのごめんねとだけ言って同窓会の喧騒の中を過ごした
有子ちゃんはいつまでたっても優しかったし良い奴だった、いつまで経ってもボクはバカだった