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貴方の名前は?

~~そして現在~~


それで、意識が戻ったと思ったら暗闇の中にいて、謎の声やら光やらが俺を…ってどうした?


「え~とその…あまりに重い話でちょっと引いた。」


……………


「痛い痛い!!無言で耳を引っ張らないで!」


その重い話をさせておいて、何も解りませんでした、なんてことは無いだろうな!?


「うーん、まだ理解し難い所はあるけど…まぁ大体は解ったかな?」


まだ解らん所があるんかいっ!


「しょうがないでしょ。第一、君自身が何も解ってないのがいけないんじゃない。」


……そう言われると反論できないな。


「とにかく、少しずつ伝えていこうと思うけど準備はいい?」


もちろんだっ!


「はいはい、それじゃあさっそく。まずは今君がいるこの世界が死ぬ時にいた世界とは違うと思うんだけど、その事は解ってた?」


…まぁ、ピクシーとか居る位だから薄々は感じてたよ。


「おぉ!なかなかさっしがいいね!そう、この世界には『騎士団』や『ギルド』はあっても『会社』なんて組織は無いんだよ。よって君の知っている世界とは全く違う世界。つまり信じられないけど転生したってことだね。」


確かに信じられないけど…さっきから俺が言ってる事が全て正しいという仮定で話してないか?さっきまで頭おかしいと思ってた奴の話を鵜呑みにしていいのか?


「大丈夫だよ。さっき紹介したようにボクは君なんだから。正気か異常かなんてすぐに分かるよ。さっきのは冗談だから気にしないで。」


そこがいまいち理解出来ないんだ…まぁ、問題ないならそれでいいか。


「そうそう、あまり深く考えすぎない方が良いよ。それじゃあまず、この世界の事か君について説明したいと思うんだけど、どっちからがいい?」


もちろん俺の事からで!!


「わかった。じゃあまずは、君がこの世界に転生するなんてこと絶対にあってはならないということを伝えておこうかな。その世界で巡回している魂に他世界の魂まで呼び出されて召喚されるなんて、その世界の均衡を崩しかねないからね。」


…つまり?


「絶対にあり得ない事が起きた。つまりは何者かによって君が呼び出された可能性が高いってことだよ。実際、謎の声に追いかけ回されたって言うし。」


…要するに、俺は何者かによって呼び出されたと。


「あくまで可能性だけど、そうやって言ったね。何で同じ言葉を繰り返したのか知らないけど。」


………なんじゃそりゃぁぁぁぁ!!


「わわっ。ちょっと落ち着いて!」


これが落ち着いてられるかっ!何でそんなことになってんの!?


「気持ちは分かるけど一回落ち着いて!とにかく、今はその何者かが誰か分からないし、どういう思惑で君を転生したのか分からないけど、今はそれどころじゃないでしょ!」


ぐっ……確かにそうだが、そんな話を聞かされて冷静にはいられないだろ。


「うーん、ちょっとこの話は早かったかな。じゃあ少し話を変えよう。とりあえず君の真名マナを教えてよ。」


真名?名前のことか?名前は日々野 輝正《ひびの こうせい》だか…


「違う違う。それは前の名前でしょ?ボクが聞いてるのは今の君の真名。」


今の…えっ、今の俺って別の名前なの!?


「そりゃそうだよ。一応、前の君とは別の存在なんだから。」


言われてみたらその通りなんだけど…今の名前なんて知らないぞ?


「あ~、そうだったね。うーん、何て言えばいいのかな?…自分の存在を世界に問いかける、みたいな感じで自分の意思を世界に飛ばせば今の君の真名を教えて貰えるんじゃないかな?」


何で疑問?っていうか意思を飛ばすってなに!?教えて貰えるって誰から!?


「分からないよそんなの。ボクそんなことやったことないし。」


おいっ!


「まぁまぁ。少なくとも君の真名は分かるんだし、今の君のこの世界での立場も解るんだからやって損はないでしょ。」


この世界での俺の立場?


「そう。この世界での君の立場。この世界での君の役割と言っても良いかもしれないね。どう?この世界での君のこと、もっと知りたいとは思わない?」


それは知りたいが、具体的に何をすればいいのやら…


「さっきも言ったように、自分の存在を問いかければいいんだよ。よく分からないけど世界に自分は何者なのぉ~って聞けばいいんじゃないかな?」


具体的にって言ったのにまだ疑問形なのね。しかも問いかけ方が雑な気がするんだが。


「いいのいいの、こんな感じで!そんなことよりもほら!早くやってみて。」


はいはい、分かりましたよ。とにかく、世界に自分の意思を飛ばすという未知なる体験なので集中する。

…ぐっと目をつむる。世界と言うものがどんなものか知らないが意思を飛ばすって言うことはつまり、自分の考えを相手に伝えるのと同意のはず。それに対して返答が返ってくるみたいだから分かりやすいように電話をイメージする。ただの電話ではなくよりイメージしやすいよう、糸電話を。

それを自分が作り上げた世界という虚像に糸を伸ばす。より深く、より遠いところまで。そして強く問いかける。


────俺は一体、何者なんだ!


っと。すると返答はすぐに返ってきた。頭の中に言葉ではなく、文字として浮かび上がる。


──真名

『ジリウム』


『ジリウム』?これが俺の名前か?自分で言うのもなんだけど、変な名前だな。

そう思っていると頭の中の文字が切り替わる。


──存在クラス

最上位存在『魔王』


……………………


「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


久しぶりに声を出した瞬間だった。 

主人公の名前の由来は花言葉からとってきました。本当の花の名前は「アリウム」といい、花言葉は「無限の悲しみ」「正しい主張」です。

…魔王っぽいなぁ、と思ったからとっただけなのであまり主人公の性格とかとは関係ありません。

ちなみに、生前の主人公の年齢は28です。


会話の書き方が苦手だなぁと思いました。今後ももっと勉強しないと!ようやく主人公が喋ってくれました。まぁ叫んだだけですが(笑)

今はピクシーと念話?しているのであまり喋りませんが、今後は普通に話してくれると思うので、もう少々お待ち下さい。では!

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