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一話 物語は混乱から始まる?

謎の光に包まれ意識が途絶えた俺は、頬に冷たさを覚え目が覚めた。目の前にはゴツゴツとした岩の天井が広がっている。どうやらその天井から水滴が落ちてきたみたいだ。

辺りを見渡してみると洞窟のような広い空間が広がっており、俺のいる周辺だけがやけに小綺麗に整っていた。見るからに特殊な加工やら模様やらが施されていて、何かの祭壇のようにさえ思えてくる。


………ここどこだよ。


あれ、俺死んだんじゃなかったっけ?ていうか何で洞窟?そして何故俺は全裸?…いやいや、とぼけてる場合じゃないぞ!?これ結構まずくないか!?

え、何コレ。どうなってんの!?あれが夢でこっちが現実?こっちが夢であれが現実?あぁ!訳が分からなくなってきた!?

ちょ、ちょっと待てよ。ひとまず落ち着け。

……よし、一回状況を整理してみよう。

とりあえず、今俺は生きてる。どういう訳かちゃんと生きてる。心臓もしっかりと鼓動しているから間違いなく事実だ。でも、あの時確かに俺は死んだはずなんだが…現状、生きてるんだからあっちが夢って事なんだろうか?

死ぬ間際もその痛みも、暗闇の中の光も声も?夢だったとしたら納得する部分も多々あるんだが、じゃあこれが現実なんだな。


…知らない場所の見たことのない洞窟に訳のわからない祭壇。そして全裸の俺。


いやはや、拉致された挙げ句全裸にされるとか、最早貞操の危機さえ感じるな。ハハハ。

あ~あ、泣いていいかな?


「…ぷ、あはははは」


プチ鬱状態に陥っている俺を何処からか笑う声が聞こえてきた。声の感じからして女の子だろうか?

……って、冷静に分析してる場合じゃないから!女の子の前で全裸とか変態過ぎるだろ!


「あははは、大丈夫だよ。問題ないから。」


何を言ってるんだ!?大丈夫かこの子!?


「大丈夫だよ。失礼だなぁ。」


失礼って……あれ?今俺、何か言ったか?何も言ってなかったと思うんだが。


「うん、そうだね。君は何も言ってないよ。ボクが君の考えてることが分かってるだけ。」


は?え、どうゆうこと?


「そんなことより!そろそろボクに気付いてくれると嬉しいかな。さっきから君の後ろにいるんだけど。」


ちょっと待て、全然理解出来ていないんだが!

とにかく声の主の姿を確認すべく、後ろを振り返ってみると確かにいた。…女の子っていうより小さい(10cm位か?)妖精さんが。

…おーし、色々とツッコミ所が多すぎて混乱してきたぞ。

考えてることが読まれる?ちっさい妖精?頭でもおかしくなったんだろうか、俺。


「いや、正常だと思うよ。う~ん何処から話せばいいのか…とにかくボクの事から話せば良いのかな?ボクは君。君の分身でもあり最大のパートナーでもあるピクシーだよ。」


…もぅダメだ。何一つ説明になってない上に余計に混乱させるようなこと言ってくるんだから対処のしようがないわ。

最早俺に何か伝えようとする意思すら感じないね!


「…君、ホントに何も解らないの?」


何で俺が悪いみたいになってんだよ!?解るも何も、現在進行形で混乱中ですが何かっ!


「おかしいなぁ…。ボクはてっきり情報の収束が遅いだけなんだと思ってたけど、そうじゃないみたいだし。…やっぱり君、どこかおかしいんじゃない?」


酷い言われようだな、おい!?そもそも訳のわからない事ばっかりで処理仕切れねーよ!

死んだと思ったら死んでなかったり、変な光に追いかけ回されたり、そりゃ頭もおかしくなるわ!


「そ、そんなに怒らなくても…。というか一つ気になる事言ったよね、今。」


ん?光に追いかけ回されたことか?


「いや、それもかなり気になるけど。死んだ、とか何とか言ってなかった?」


そうなんだよなぁ。確かにあの時死んだはずなんだけど…


「君、今生きてるよね。」


それはそうなんだが…


「ふぅーん、何か事情がありそうだね。その話、詳しく聞かせてくれないかな?」


詳しくって言われても困るんだが。とにかく話せば何か解るのか?


「うーん、解るかも知れないし、解らないかも知れない。でも、ヒント位にはなると思うよ。」


…わかった。それじゃぁ、俺が死んだはずの時の話を話そうか。

一章一章、長くなるかと思いますので、一話一話、短く投稿していきます。


それはそうと、ファンタジーといったらナビピクシーですよね。でも大体ろくなこと教えてくれませんよね…。

私はゼ○ダの○説のナビィがナビピクシーの中では一番良い指示をしてくれたと思っております。アイツは最高でした。

今回登場したピクシーもそうなってほしいものです。では!

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