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魔王に転生しました。  作者: 月弓とうふ
プロローグ
1/15

暗闇の中で

初投稿です。まだまだ至らない点も多くありますが、楽しく書いて成長出来ればと思っております。

どうか生暖かい目で見守ってください。

突然だが俺は今、暗闇の中を浮かんでいる。表現が正しくないように感じるかもしれないが実際そうなんだから仕方がない。

そう、浮かんでいるんだ。黒い海に身を任せてユラユラと揺れているような、そんな心地よい錯覚さえおこしてしまうほどだ。

しかしながら今はそんなことどうだっていい。浮かんでいようが沈んでいようが、この現状に陥ったであろう原因に比べれば些細なことでしかない。

いやいや、良くないだろ!とか、こいつ急に何いってんの?とか色々と思う所があると思うが、ひとまず俺の話を聞いてほしい。


本日俺は──命を落としました。


…まぁ、意味がわからないと思うが死ぬ間際の記憶もあるのでこれは事実だ。だから決して頭が沸いてるとかそういうのではないのであしからず。

それにしても驚いた。あまりに唐突過ぎて自分でも今の現状はほとんど理解できていないんだが、一周回って冷静になった感じだ。うん。

自分の人生にこんなにも早く幕を下ろすことになるとは夢にも思ってなかったので何だか他人事のような気がしてならないんだが、このままここにいても事態は進展しないのでとりあえず行動してみる。

ええっと、こういう時は川を渡るんだよな?それじゃあ早速探してみようか。

俺は意識だけになった自分の体を前進するように集中すると、さっきまでの浮遊感がより一層強まりゆっくりフワフワと前進した。

お、結構これは楽しいな!?よし、これなら楽しく三途の川を探せそうだ。


「…コッチ…テ」


…俺は何も聞こえなかった。うん。聞こえなかった!。きっと色々疲れてるんだろう。

まぁ、それはそうと。三途の川か…俺、幽霊とか苦手なんだが大丈夫だろうか?。自分も幽霊ではあるんだが…


「ソッチ…ナ…ヨ」


…全力でこの場を離脱する!!心の準備も無いまま第一幽霊と遭遇とか勘弁してほしい!。

もしかしたら三途の川の使者かもと思ったがそれはないと断定。何故って、片言だし言葉が途切れ途切れだし、こんな怪しいのは悪霊だと相場が決まっている!

そんなわけで全力で逃げたいのだが何故かさっきまであった浮遊感がピタリと止まってしまった。


「ソッチジャナイヨ、コッチニキテ」


どんどん声が近づいてくる。恐怖のあまり思わず振り返ると奥の方に小さな光が見えた。どうやら謎の声はそこから聞こえてくるみたいだ。


「ハヤクコッチニ」


早く逃げたいのに全く動こうとしない。さっきまでは普通に動けてたのに!

もたもたしている間にも光と声は此方に近づいて来ている。

嫌だ!行きたくない!!俺が行きたいのは川だ!決して怪しい声のする光じゃない!!


「ワガママ…イワナイノ」


え、俺叱られてるの?おかしいこと言ったか?それ以前に、何でそんなにも俺を呼んでるのか不思議で仕方ないんだが!あれだ、誰かを呪い殺すためにTVとかから出たりできないぞ!?

そんな下らないことを考えているうちに光がどんどん近づいて…いや!これはまさか俺が引き寄せられてる!?


「ハヤク…キテ」


いやいやいやいや、強引過ぎるだろ!。渾身の力で抜け出そうとしてみるが全くもって動けない。何故っ!

そうこうしている間に頑張りも虚しく光は眼前に迫ってきていた。


「この世界を…救って…」


この言葉を最後に俺は光に包まれ意識が途絶えた。

あまり長い時間を開けないようにするつもりですが、少々投稿するのが遅くなってしまう場合もあります。

ご了承下さい。

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