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死体が好きな君が好き(1)
死にたい。これ以上ないくらいに死にたい!できるだけ苦しくなくて、なおかつ体に傷が残らないように、そしてなるべく綺麗な状態の死体になって…君に抱かれたい。
この冒頭部分を読んで驚かせてしまったら、すまない。だが別に俺は人生が辛いとか、病んでいるとかそういう訳ではない。むしろ体はいつも健康だ。俺が死にたい理由。それは…彼女に好かれたいから。
教室の1番左端に座っている、ぼさぼさの黒髪をセミロングまで伸ばし、眼帯をつけて人形に何かを語り掛けている、ひと目で関わってはいけない人とわかる、そんな見た目をしている彼女こそ、俺の好きな下井舞ニ亜その人である。クラスメイトは煙たがって近づかないが、俺はそんな下井さんがたまらなく好きだ。
下井さんが何故クラスで煙たがられているのか?それは見た目だけではない。彼女は熱烈なネクロフィリア、つまり死体愛好家なのだ。彼女の隣の席である林崎曰く、「常に人の死体?みたいなぬいぐるみに何かを語りかけてやがるんだ…。恐ろしいやつだぜ、あいつは。」との事らしい。彼女のことをここまでしっかりと把握しているとは…林崎、お前はなんて良い奴なんだ…!




