表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

4人劇場(仮)

夜が、完全に戻るまで

掲載日:2026/01/03

―― 開演 ――

休戦の夜、戦場は静まり返っていた。


瓦礫に腰を下ろしたニアは、

言葉を挟まず、ただその光景を見ていた。


ジンは、ノアと向かい合ったまま動かない。

ノアだけが、席を立とうとしていた。


話は、終わっていた。


「行くのか」


答えは、なかった。

それ以上、引き止めることも。


「相手は、手段を選んでこない」


「……それも承知だ」


壁に身を預け、エリスは腕を組んだ。

指先が、無意識に二の腕を擦る。


小さく、息を吐く。


「本っ当に、面倒くさい人たちなんだから…」


ジンが黙ったままなのを見て、

エリスは肩をすくめた。


雲が切れ、月明かりが差した。


ノアは肩越しに振り返り、

かすかに笑みを浮かべて言った。


「勝算のない戦はしない」


彼は、そのまま、夜の向こうへ去っていった。


足音は、もう聞こえない。


ジンは、その場から動かなかった。

夜が、完全に戻ってくるまで。

※お読みいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ