その名は"魔槍"
お約束、ご都合、勢いだけ、学無し、それでも読んで貰えてたらこれ幸い
ー鉱石採掘場
「あ~!クソっ!コイツら!」
めんどくさいことになった。
今夜もオーガと戦っている…しかも二匹同時ときた。
「£%£ゞ!」
「%ゞы£!」
奴らは俺を囲み、一定の距離を保ちつつ、円を画きながら高速でグルグル回る。
飛び道具で威嚇し、隙を見てクロスアタック…。
「またそれかよ!っと!」
かろうじて大ダメージは無いものの、
流石に疲れてきた。
「このままじゃジリ貧じゃない!なんとかならないの!?」
まどかから苛立った口調で通信が入る。
「…昇くん、明鏡止水の心です」
師匠、Gガ○ダムの見すぎです。
「そんなこと‥言った…て!」
素早い攻撃をよけながら返事をする。
その刹那‥
「£ゞ%£!」
頭上から雄叫びが聴こえ、一瞬視界が暗くなった。
「ッ!!」
完全に油断していた。何が起きたか理解するのに時間がかかった。
地面に踏みつけられてた。
もう一匹現れた。
そしてソイツは俺に足を乗せ他の二匹を威嚇する。
「%£ゞыゞ!」
いやまて、重いんだが…
威嚇し合うオウガ、俺は忘れられてるのか?
頭の中に無線がはいる。
「昇!大丈夫なの!?」
「…踏まれてるよ」
呆れた声で返事してはいるが、思いのほかピンチだ。
「%%ы£!!」
「おぉ!?」
持ち上げられた。
お約束パターンキタコレ。
なんて思った時にはぶっきらぼうにブン投げられてた。
「そぉおおい!!」
逆に攻撃チャンスだと突発的に思いつく。
「くたばれ!どちくしょう!!!」
投げられた勢いを殺さないようにパンチのモーションに入ったその刹那…
光がが横切った。
「£%£%ゞ!」
「%£%ゞ!!」
二つの断末魔が鳴り響く。
ひとつは俺が殴ろうとした奴、
そして俺を投げ飛ばした奴、
殴り損ねた俺の手を見たことある手が握っていた。
「ガン…グリフォン?」
銀色のガングリフォンがそこに立っていた。
「…」
「あ~…ありがとう?」
とりあえず感謝をしてみる。
銀色のガングリフォンは俺の手を離して一歩前にでる。
「ファイルジャッジ…」
チャージコールをした彼の右腕に光が集まる。
「£ゞ%ы!」
残ったオーガが捨て身といわんばかりに突っ込んでくる。
「シャイニング・ランス…!」
呼称とオーラの色は若干違うものの、
それは間違い無く「ライジングサン」そのモノだった。
ドテッ腹に穴のあいたオーガは灰になって消えた。
「…コンプリート」
唖然、超展開が起こりすぎだ。
処理班が駆けつけてきた。
「昇!」
まどかも来た。
普段はモニタールームでドカッと構えてるのに…
駆け寄るまどかの後ろから見覚えのある人影がみえた。
「やぁ、これはまた随分と派手に暴れたじゃないか?」
ー東条 哲
西条の分家にして、これまたビックリするくらい金持ち。
現当主、東条 勝己
(とうじょうかつみ)が病で寝たきりなのを良いことに、
好き放題やってるドラ息子だ。
「…ご苦労だったね、"グングニル"」
哲は銀色のガングリフォンに声をかける。
「…これは、どういうことなの?オジサマは寝たきりのはず…」
まどかが哲に問う。
かなりキテる感じだ。
「どうもこうもない、君のお父上の研究にはウチの親父も参加していたんだ。
同じモノを造るなんて訳もない。
それに代行と言ったって現当主は僕だ全ての権限は僕にある」
哲は辺りを興味深い感じでみわたしながら、
まどかの顔を見ることなく応える。
「さて、帰ろうか?グングニル」
「…了解」
哲が指をならすと
銀色のバイクを東条のスタッフが押してきた。
「それじゃ、僕はこれで」
グングニルと哲を乗せ
銀色のバイクはその場を去った。
「…帰るわよ」
まどかが苛立ちを隠せずに俺に言う。
「あいよ(-.-)」
俺はよく知らないが哲とまどかの仲が悪いのは
昔、何かあったらしい。師匠が言ってた。
「グングニル…か」
面倒なことにならなけりゃいいな~。
あざーす(・ω・)/