雨が降っていた
お約束、ご都合的、所々パクリ感がにじみ出てる色々ごめんなさいなヒーローもの第2話です。
一晩で書き(打ち?)ました。勢いだけです。
読んで貰えたらこれ幸い
…今夜は雨が降っている。
「ファイナルジャッジ!」
「£ыゞゞ%仝!」
「ライジングサン!!」
今夜もいつものように"オーガ"を狩る。
「…ふぅ~(-.-)」
一段落して大きくため息をこぼす。
「ご苦労様、後は処理班に任せて帰還してちょうだい。」
いつも思う。
もっと、こう、労いの言葉ってのが…
…ータッタッタッ…
複数の足音。処理班のお出ましだ。
彼等とすれ違いざま変身が解ける。
愛車にまたがり"西条邸"に向かう。
…"西条邸"
西条家元当主"西条 政孝(さいじょう まさたか)が建てた超豪邸だ。
ナノテクノロジーを開発、改良した超絶天才で"GGFsystem"の発明者でもある。
…"元"がついているのは彼が"オーガ"の最初の犠牲者でまどかが15の時に亡くなったらしい。
そんなこんなで"まどか"は"オーガ"のことになると目の色が変わる。
…―キキッ。
"西条邸"につくなり俺は風呂へと直行する。雨でずぶ濡れでびしょびしょの服が気持ち悪いので玄関で脱ぎ捨てた。
俺は今果てしなく生まれたままの姿だった(しかし、パンツは履いてるぜぃ)。
「あぁ~…ちめたい!」
浴場につくなり最後の装備を外す。
アレの縮こまり具合が体の冷え切りようを物語っていた。
思わず苦笑。
―ガラガラ―
「おわ、ふ!」
一瞬、湯気でむせる"西条邸"の風呂場はまさに大浴場だ。
凄いと思う、思うけど…カエルの石像はどうかと思う。
「ふ~…」
全身を一通り洗い、湯船につかる。天国ですな。
―ガラガラ―
不意に戸が開く音がした。
「緊急招集です。昇殿」
男の声がした。師匠の声だ。
師匠―本名"柳葉 正臣"
西条家の古株執事で"まどか"の教育係兼右腕。天才一族に仕える執事超人と言ったとこかな。
「え~…今しがた帰ってきたんスよ~。(-.-;)」
「…緊急招集です。お嬢様がモニタールームにてお待ちです。」
「…‥はぁ、わかりましたよ。服着たらすぐいきますよ。」
数秒、沈黙した後しぶしぶ承諾。
俺は"西条家"…‥
いや、正確には"西条 まどか"と契約している。
…半年前まで俺は警備会社のアルバイトで食いつないでた。
生活はけして善くはなかったけど寮暮らしでバイト仲間と楽しくやっていた。
…その日、某商社の警備についていた。
「…お前はマジで女運が無ぇよな。」
半笑いでそう言う男は仲間内で一番仲のいい"月島 夕也"
「ハイハイ、俺は全てに対していい奴なんだよww」
「自分で言ってりゃ世話ないなww」
「違ぇねえww」
「…ん?」
談笑していると"夕也"が監視モニターを睨めつける。
「どした?」
「なんか映ってる!やべぇって!」
「んん~…?」
思わずモニターを覗き込む。
「なんもいね~じゃ…‥ん?」
まさかと思った。戸締まりに抜かりはない。二人で何度も確認したんだ。
だが、確かにモニターには人影らしきものがあったそれも二つ。
「…いくか?」
言いつつ俺は息を呑む。
「…いくしか無い…‥だろ」
二人顔を合わせ頷く。そのまま監視ルームから問題の部屋へと走る。
…会議室モニターに人影が映っていた問題の部屋。
ーズドンッー
物凄い音が部屋の中からした。
恐る恐る扉を少し開け中を覗く。
黒いスーツの人影と…やたらゴツゴツした巨体の人影が薄明かりの部屋でにらみ合っていた。
「何している!!!」
俺達はそう叫びながら警棒を構え部屋の中へ蹴り入る。
すかさず夕也が明かりを点ける
「!!」
黒いスーツが不意を突かれたようにこちらに振り向いく…
その刹那…
「%£ゞ!」
黒スーツは巨体の男?に殴りとばされた。
「きゃ!!」
「な!!!」
俺の視界に入ったのは見たこともない怪物だった。
そしてソレは俺の目の前に立ちはだかっていた。
脚が、腕が、本能が語っていた。
―殺される…
「あ、…あ‥あ」
それは腕を振り上げた。
「&ゞ£ゞ%!」
「昇!!!」
-ドンッ!
横から何かに推された。思わず目をつぶってしまった。
身体を起こしながら目にした光景。
「%ゞ%£ы!」
化け物の腕は"夕也"の胸ぐらを貫いて持ち上げていた。
「夕…也‥?」
化け物は口を大きく開く。そして夕也の肩にかぶりついた。
「£%%グチャグチャ!」
「や…止めろッッ!!」
頭が混乱していた無我夢中で駆け出していた。
…が、怪物に片手で振り払われた。
「ぅわッ!」
吹っ飛んだ。
「クソッッ!クソッッッッ!止めろッッ止めろッ!止めてくれッッッッッッ!!!!!」
泣き叫ぶ俺をよそにヤツは"夕也"を喰らう。
瞬間、声が聞こえた
「そこのあなた!!!」
黒スーツだ。無事だったらしい。
が、どうやら足をやっちまったらしい。起き上がれないでいる。
「これを飲んで!!」床に何かを滑らせ送りつけてきた。
「コレは…」
カプセル錠が3粒入った袋。
「…この祭仕方ないわ!!」
何か言ってるみたいだが、俺に言ってるわけでは無いらしい。
「££%…ゞ45%!!!」
「早くッッ!!」
奴は食事を終えたらしい返り血塗れでこちらへゆっくり近づいてくる。
「うおぉぉぉ!!」
雄叫びをあげて俺はカプセルを口に運ぶ。
「な…んだ‥コレ?」
瞬間、視界が揺らいだ、頭もぐらついて片膝をついてしまった。
奴との距離が狭まる。
「££%ы仝%!」
奴が腕を振り上げた。
「うぉぉぉぉぉ!!!!!!」
…刹那‥
俺は光に包まれた。力が湧き出る。
アドレナリンが大量に分泌するのがわかる。
「£%仝ы!!」
振り下ろされた左腕を片手で受け止める。
そのまま力一杯の右ストレート。
奴がたじろいだ。
「いまよ!!」
後ろから黒スーツが叫ぶ。
瞬間、左腕に有り得ないほどの力が集まっているのを感じ、
奴目掛けて駆け出し、殴り抜けた。
「£仝£ыゞ!!!…」
化け物は黒い灰になった。
不意にガラスに自分の姿が目に入った。
「俺は…一体」
…今でも忘れない。親友に救われそして失い、力を手にした日。
…あの日も雨が降っていた。
お粗末様でした。
(・ω・)/