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02 詩 異質な命
同じじゃない事で 君を追いつめる
君と違う部分が 君を傷つける
無自覚に 傷跡をひっかきまわしてしまう
この世界に生まれ落ちた異質
こんな自分を肯定する事なんてできない
僕は刃物で武器だった
君を傷つけて 血を流させるしかできない
君の心に 心を返せない
君の愛に 愛を返せない
君の勇気に 勇気を返せない
君の思いやりを 思いやってあげられない
君を知りたい 助けたい 君を支えたい 力になりたい
でも異質だから その方法が どうしてもできない
「私にはあなたが必要なんです」
「でもどんなに言葉を尽くしても」
「その言葉じゃ足りない」
幸せに生きてほしいから 僕を忘れてほしい
他の人と歩いてほしいから 僕を消してほしい
いつも笑っていてほしいから 僕を傷つけてほしい
僕を見つめる瞳を誰かに向けてほしいから 僕を壊してほしい