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おだまり

作者: 芋姫


ここはちょっと高級なスーパーマーケット。


さっきから、私はある客が気になって仕方無かった。 ・・・注意したほうがいいのかな?


他の従業員は何となく見ないふりをしているようだ。 たしかに関わりたくない。


外国のアニメに出て着そうな派手な毛皮を着たマダムとそこそこに(少なくとも彼女よりは)若い女性が買い物をしている最中だった。


この二人は姑と嫁のようだ。 二人は派手な口喧嘩を繰り広げながら、他の客がチラ見するのにもかまわずに買い物を続けていた。


お互いにののしりあいながら、買い物カゴにどんどん商品を放り込んでいく。


神戸牛、有機野菜、シャインマスカット、ハム、ブルーチーズなど。なんだかおしゃれで高い物ばかりを。


黙って買い物してくれれば店側には良い客なのだが。


今、二人は購入するワインの銘柄について意見が食い違い、揉めているようだった。


「だぁーかーらぁ、何度も言ってますけど、このハムには○○ワインでしょ!」嫁が叫ぶ。


「何バカな事言ってるのよ!△△ワインよ、本当にセンスがないんだから!」姑も負けない。


「ったく、いつまでも使えない嫁なんだから」「いつもいつもお義母さんは」


「おだまり!!」 姑がキッと嫁を睨みつける。ド迫力。 本気で怒ったようだ。


嫁はびくっとしていた。 しかし私はもっとびくっとした。 でも行かなくちゃ。


これは何故か私がしなければならない気がする。 うまく注意できるかわからないけど。


「すみません、お客様」


店員の”小田まり”は使命感を感じ、覚悟したように二人に近づいて行った。







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 センスでうちわ揉め
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