① SK-5400(PS/2接続)
購入価格は、110円。
ジャンク棚の最下段で、ホコリをかぶっていたところを救出した。
ウェットティッシュで拭き取り、キートップは台所用の中性洗剤を薄めた水で漬け置きしたあと、水洗いした。
THE事務用パソコンという感じで、本体はアイボリー系の色だ。キートップは、灰色と白っぽいキーがある。僕の買った個体はやや変色してしまっている。
使った感想は、一言でいうなら「鬼教官」だ。普段は少しのおふざけすら許さない堅物の鬼教官だ。けれど、キチンとできると一緒に温泉旅行に行こうね、なんて言い出しかねないくらい甘々になる。
キートップとスライダーが合体している構造になっている。このスライダーが癖モノで、このキーボードを鬼教官たらしめている。
きれいに押すには、真上から押し込まないといけない。力の入りかたが斜めになると、スライダーがレールにひっかかってうまく押せない。
うまく押すためにはどうすればいいかというと、正しい姿勢で打つのだ。猫背をやめて背筋を伸ばす。冗談みたいな話だ。僕の場合、いわゆる正しい姿勢でうつときれいに押せる。
すると、カチャカチャという打鍵音とともに、スコッと気持ちよく押せるのだ。これが100円!?ってビックリするほど心地よい。
おまけに、タイピングゲームをするとかなりスピードが出る。(自分比)
そう、まるで「鬼教官」。普段はめちゃくちゃ厳しいのに、正しいフォームで打つとこれ以上なくデレてくれる。
好き~~好き、好き~~!!
スライダーのひっかかりはふつうなら、弱点になるのだろう。ただ、キーボードは能力系バトルと同じだ。弱点は、長所になる。
長時間作業していると、キーのひっかかりが生じてくる。これは、「姿勢が悪くなってきたぞ!私がいないと貴様は背筋すらのばせないのか、まったく……」という指導のサインだ。
おかげで、肩こりと手首の疲れ減少。
コイツ、キーボードじゃなくて、本当はデスクトップ・マッサージチェア!?
それにもう一つ素晴らしいポイントが。
ほかのキーボードに比べて軽い。狭い机の上で本を開いたりするときに、すぐ動かすことができるので助かる。
鉄板入りの重いキーボードのほうが使用時の安定性は高いが、自分の環境だとすぐ動かせる軽さのほうが魅力的だ。
機動力重視!
感触_やや重め・スコスコ系
メモ_多少重めのキータッチ。ただし、理想的な姿勢誘導パッシブスキル持ちなので、長時間使用しても疲れない。