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もしも、もしもしもの世界

作者: 白藤ありぃ


 

 ――私は何かを生み出したい。――



最初は「面白い」が生み出される場所にいられればよかった。


別に自分が面白さを生み出さなくとも、間近で見れる環境にいたかった。


そこに、物足りなさなんて感じずに、ただ高揚感で満たされたままでいようとした。


あーあ。違ったのかもしれない。


嬉しさに混ざりながらも、心の奥底からドロドロと流れ込んでくる悔しさのようなもの……


いざ面白いが生まれる瞬間に立ち会うと、私はそんなに黒く塗れていた。


バカだなあ。ライバルにもなれないと思っていたのに。


いつも力不足で、内省していたのに。


もしかしたら、やっと皆が立ったスタートラインにまで追いついたのかもしれないと思った。


なのに、その途端今までのみっともなさだけでは感情が抑えきれなくなった。


どんどん面白さを欲して、つまらないものに失念して……そんな生活を繰り返した。


私は「面白い」に惹き込まれた。


享受するだけで楽しかったものが、自分が上回れなかった腹立たしさに変わってしまった。


もうどうすればいいのだろう。


大して才能もないのに、見つけてしまった大きな輝き。


言葉として誰かに伝えないと、光は消えてしまう。


何かしら光をつくって、一人でも多くの誰かに気づいてもらえますように。



書いて、描いて、足掻いて、放って。


読んでいただき、誠にありがとうございます。

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