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文ちゃんの誕生日プレゼントを考えておこうか

 さて、昨日はらららぽーとで、誕生日のガーデンパーティに使う予定のドレスなどの購入をした後、”アフタヌーンティー・ティーハウス”でお茶会もどきをしてから、九重(ここのえ)さんの家でミートティをするというなんとも忙しい一日だった。


 そして翌日の今日は月曜日だが、祝日の海の日なので学校は休みだ。


 この後の直近のイベントは7月21日に新發田(しばた)さんと小規模同人イベントに参加するのと、7月29日に西梅枝(さいかち)さんとホタル観賞をすること。


 それから8月1・2・3日には文ちゃんの家族と一緒に海、8月5・6・7・8日は九重(ここのえ)さんの家族と山でキャンプ。


 あと、8月10日には文ちゃんの誕生日もあったっけ。


 小規模同人イベントは浅草橋の小さめの銃剣オンリーで決まりだし、ホタル観賞は市川の市川市動植物園に行くからそこまでは遠くないんだよな。


 市川市動植物園の場所的には、バスかタクシー以外だと歩いて30分以上かかる場所にあるので、ちょっと移動は不便なんだけど。


 それと海と山は個人ではなく家族で出かけるので、細かい宿泊先なんかは大人が決めるしな。


 とすると今のうちから文ちゃんの誕生日のプレゼントをどうするかを考えておくか。


 問題は文ちゃんに何を送れば喜んでくれそうなのかよくわからないってことなんだよなぁ。


 とはいえこれ結構な難問なんだ。



 現実はギャルゲーではないので送れば確実に喜ばれるアイテムなどない上に、文ちゃんはルックスが秀でているし、頭も良くって運動もできる。


 そしてコミュ力も高めだ。


 正直に言えばほぼ完璧すぎてこれと言った欠点がない。


 まあ、そこが親しい他人に劣等感を抱かせる原因になったりするんだけどな。


 本当の幼馴染だった羽賀はおそらくそうだったろうし、文ちゃんに兄弟姉妹がいればきっと比較されて、精神的に辛いことになる可能性が高いだろう。


 とはいえ文ちゃんは九重(ここのえ)さんのように社交や芸能系で通用するような華やかさ、いわゆるカリスマ性を持っているかはわからないけどな。


 そういう点では文ちゃんと九重(ここのえ)さんは対極的だとも言える。


 無難なところだと女の子が持っていてもおかしくない色や柄のハンカチあたりなら、嫌がられることはないと思うけど、無難すぎてちょっとという気はする。


 そういえばバラ園デートは結構気に入ってくれていたからバラなんかの花束を送るのもいいかもな。


 とすると8月10日の誕生花の中で文ちゃんに合いそうな花言葉を持つ花を贈るとかのほうがいいかな?


 あーでも鉢植えとかだと世話が大変かもしれないし、花束とかだともらったあとにどうするか困る可能性が高いから、誕生石とかのほうがいいか?


 宝石ならそれほど高くないやつもあると思うし、大きくなければ机の引き出しにでもしまっていおくのも難しくはないだろう。


 そんなに派手じゃなければ出かけるときに身につけられるようなものもあるだろう。


 早速スマホで検索してみると8月10日の誕生石はスタールビーにピンクサファイア、サンストーン、ルチルクオーツ、シトリンとアイオライトか。


 しかしながら、スタールビーやピンクサファイアはちょっと高校生が手が出せる価格じゃなさそうなので却下。


 ちなみに酸化アルミニウムからなる鉱物でるコランダムの中でも濃いめの赤いものをルビー、青色のものをサファイア、それ以外をファンシーサファイヤと呼んでいて、ピンクサファイヤはファンシーサファイヤの一種なので基本的にはルビーとサファイヤとピンクサファイヤは同じものだ。


 ルビーやサファイアはダイヤモンドの次に硬い鉱物なので、商業的に研磨され始めたのは15世紀後半のルネサンス期頃だそうだが、カボションルビーに6条スターを発見したのは、実に20世紀に入ってからでその歴史は新しいらしい。


 そして本来宝石の美しさは、その色の濃さとキズや不純物のないのない透明性にあるのだが、例外も出現することがあり、石内部の内包物や結晶構造が星型の光を放つスタールビーは、その代表だ。


 残りのサンストーン、ルチルクオーツ、シトリンとアイオライトあたりならロザリオや大きなものでなかれば高校生でも買えそうだな。


 サンストーンの石言葉は、隠されたパワー・きらめき・恋のチャンス。


 ルチルクオーツの石言葉は強い意志・愛。


 シトリンの石言葉は友愛と希望・友情・繁栄。


 アイオライトの石言葉は道を示す・誠実。


 どれも悪くはなさそうだけど……アイオライトは、すみれ色や青色に輝く天然石で、見た目がサファイアに似ていることから”ウォーター・サファイア”とも呼ばれているそうで外観もいい気がする。


 後はどういう感じのアクセサリにするかなんだけどな。


 アクアマリンと組み合わせてブレスレットにするか、大粒のひと粒ネックレスにするかだけど……。


 比較的に身につけやすそうなのはブレスレットだけど両方合わせても1万円は超えないだろうし両方買うか。


 ちなみにアクアマリンはパワーストーンとして恋愛運やストレスや不安を解消し、心を癒す効果を高めると言われているらしい。


 こんな感じなら文ちゃんは喜んでくれるかな?


 こういうのは通販だと想像よりちゃちな感じだったりするからできれば実物を目で見ておきたい。


 そうしたら船橋の南口商店街にある宝石店にでもいってみるか。


 善は急げと部屋着から外出着に着替えて俺は家を出た。


「うー、あっちぃなぁ……」


 エアコンの効いていた自室と違い外はまちゃくちゃ暑い。


 自転車で駅まで移動したあと駐輪場へ自転車を止めて、東武アーバンパークイラインで船橋まで移動する。


 そして南口にある宝石・貴金属・高級時計などを扱っている宝飾品店へ入る。


 それなりに手軽な値段な宝石もあるためかそこそこ賑わってるな。


 そしてアイオライトとアクアマリンの混合のブレスレットを見つけたが8ミリのもので6000円ほどだ。


 正直悪くないな。


 アイオライトの10×5ミリ前後一粒ネックレスが3000円ほど。


 あわせて1万円いかないなら悪くないな。


 まあ、今日はあくまで下見だし、バイトの給料が入ったら正式に買いに来ようかな。

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