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入学 12

今回は少なめですみません。

入学章最終章

「まったく、フェル様に対抗心を持とうなど、無礼にも程というものがあります」


今、僕はルールディ先生とE組の教室へ並んで向かっていた。

結局、レバイディ君は、ルールディ先生に咎められたのだが、その時も、


「侯爵家の俺の言葉を無視するとは!」


 とか言ってルールディ先生に噛みついていたんだよね。なかなかに馬鹿だった。

ハッキリ言って普人族の大貴族だからといってそれほど凄い訳ではないはず。逆に、ルールディ先生の方が、聖戦姫サリダのパートナーであり、魔導士としても賢者の称号を持つのだから、レバイディ君と比べものにならないくらい格が違うんだよ?

それなのにそこまで強く出られるとは、馬鹿としか言いようがない。

それなのに・・


「ふん! 普人族の魔導士は、かの大賢者グルフェル様の様に優秀な魔導士となる者が多いのだぞ? その中でも俺は天才的な魔導士なんだ。それこそ大賢者に一番近い男なんだ! そんな俺を侮辱するのは、たとえ王族でも罪を償う必要がある!」


本気で言っているところが凄い。


「フェル様、お気をつけて下さい。あの手の輩は根に持ちますから」

「ごめんね、ルールディ先生。苦労かけるね」

「そ、そんな! 私、大賢者グルフェル様をお教えできる立場になれたことを、一生の宝物だと思っていますので、これくらいのこと!」


握り拳を胸にいだいて、フンず、とか鼻息荒く決意するルールディ先生。ちょっと可愛いです。


「でも、フェル様?」

「ん?」

「あなた様も公爵の地位を頂いておられるのですよね? 何故それを言われなかったのですか?」

「あ、それは駄目」

「どうしてですか?」

「あれは、あくまでも頂く予定だから。まだ正式には頂いてないんだ。将来アルーラと、け、結婚する・・・・ちょっと恥ずかしね。まあその時に肩書きが必要らしいんだ。そうしないとエルフ族の貴族連中が認めないみたいなんだよね。」

「でも、そうなると公爵の地位を頂くのに何か理由が必要なのでは?」

「まあね・・・・ここだけの話だよ?」

「は、はい」

「その口実の為に、僕はハーフエルフという扱いになるらしい」

「??」

「つまり、ラリーアの隠し子という扱いなんだ」

「えぇえぇえ?!」

「シー! 声がでかいよ」

「す、すみません!」

「と、いうことらしいので、公爵の件とかは内密にね?」

「は、はい! 了解です!」


背筋をビシッと正して、敬礼するような仕草をするルールディ先生。やっぱりちょっと可愛い。


「ただ、それは良いとしてですね、あのレバイディ君には気を付けた方が宜しいかと?」

「そうだね。あれはちょっと異常な気がする」


幾ら、貴族意識が高く、魔導士としての才能があって周りがちやほやするとはいっても、あれだけ、常識をはずれて無茶な道理で人を蔑むのは異常としか言いようがない。


「A組の担任教師にも注意するよう言いつけますが、少し調べる必要があるかもしれませんね」

「そうだね。その辺りの事は任せるよ」

「はい、」


それから暫く、ルールディ先生と雑談しながら歩いていくと目的の場所にようやく到着した様だ。


「あ、着きましたよ。ここがE組の教室になります」


ルールディ先生が、教室の扉を引き中に入ると、僕もそれに続いて教室に入っていく。

さあ、魔法の勉強をここで頑張って、アルーラが恥じない程の魔導士の戻らないとね。


読んでいただきありがとうございます。

また来てください。

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