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入学 8

サプライズ?


「二人で盛り上がっているところ、申し訳ないが、もう少し公衆の面前だと言うことを自覚した方が良いと思うのだがな?」

「「え? サリダ様?」」

「本当に、わが孫ながら、もう少し自分の身の事を自覚して欲しいものわだ」


いつのまにか、僕達の横に、サリダ様、ラリーア様が何か微笑ましいものでも見るような、諦めたような複雑な顔をしながら、立っておられました。


「な、何よ! お婆様! 居るなら居るって声かけてよ!」

「いや、結構声掛けたのよ? でも二人だけの世界を作っていたから、聞こえなかったのかしら?」

「う!」


アルーラ、顔赤いよ。という僕もたぶん顔が真っ赤だろう。物凄く顔辺りが熱く感じる。

それより、先ほどサリダが公衆の面前とか言ってなかった?


僕は視線をラリーア様から目を離すと、サリダ様達の後ろにも、その廻りにも、結構な人だかりが出来ていた。


「フェ、フェル!?」


「おい、あれ誰だ?」

「無茶苦茶、可愛い女の子だな?」

「あの制服は戦士課だよな?」

「あの小さい男の子も小さくて可愛い! 魔導士課だね」

「でも、あの二人もうパートナー契約しているのか?」

「そんな事より、あの二人の隣、聖戦姫のサリダ様とラリーア様だろ?!」

「ああ、そうみたいだ」

「あ、あの二人、サリダ様達と何か関係があるのか?」

「そう言えば、今年、戦姫の方々の親族が戦士課に入学されたと聞いた事があるけど?」

「じゃあ、あの女の子が?」

「でも、あの子が婚約者なの?」

「羨ましい!!!」


うっわぁ~!! 皆が注目している!!?


「アルーラ、あんたがこういう事は気を付けてあげないと、フェル様は300年前の常識しか知らないからね?」


あ、何だか僕が常識はずれみたいな言い方だな。 でも合っているけど・・・


「そうじゃぞ。主様は昔っからちょっとぽや~っとしたところがあったからの、アルーラがリードしてやらんとだめじゃからな?」


二人とも酷い言われようだな。


「はい! フェルの事は任せて! 手取り足取り私が全てを教えて上げるからね!」


「て、手取り? 足取り?」

「全てを教えるだって!」

「きゃー! 大胆だわ!」


アルーラの言葉になぜか、好奇心旺盛な女生徒の声があがる。


「言っているそばからなんだい! そういうのを考えて行動してって言っているのよ!?」

「はい・・・」


少し顔を伏せて悄気るアルーラだった。


それからお二人とは一旦分かれて、僕達新入生組みは、最初に集まった学舎のエントランスに集まるよう指示があったので戦士課も魔導士課も皆が集まっていた。


「はい! 注目願いまあす!」


突然エントランスホールに女性の声が響いた。

僕達は一斉に声の方に目をやる。そこはホール正面にある2階へ上がる階段の半分、人が10人位は軽く立てそうな程の広さがある踊り場、そこにタイトな紺色のスカートに襟元にフリルと刺繍が施された白いブラウスに身を包む、ルールディ様が立っていた。


あれ? ルールディさん?


すると、その踊り場にはラリーアとサリダも上がり、僕達を少し見下ろすように並んで立っていた。


「おい、あのお方々は、聖戦姫様じゃね?」

「あ、ああ! そうだよ!」

「それに。注目! と叫んでいた女性、ルールディ・ディファイ様よ」

「え? あの 聖戦姫サリダ様のパートナーの?」

「なんで、あの御三方がここに?」


僕も聞きたいぞ。


「先ずは、新入生諸君! 入学おめでとう! 私はルールディ・ディファイ、この学校の魔導士育成の教員を今年から担当しています。今日は君達の案内役として来ています」


ええ? ルールディさんってここで教師もしているのか? でも今年からってラッキーだったかな?


「これから君達は、この学校であらゆる戦技、剣技、闘技、魔術学、錬金術学、属性学等、この世界の最新の技術、知識をこの学校で5年間学ぶ事となります。ここに集まった者は仲間であり、ライバルです。お互い切磋琢磨し高見を目指して頑張って下さい」


おお、ルールディさん、今年からとは思えないほど、教師がさまになっているなぁ。


「続いては、この育成学校の新しい学校長を紹介いたします」


え? 新しい? 


「うほん! あたいがこの学校の責任者となった、サリダ・ラグスウィルじゃ。よろしくな!」


え?


「「「「「「えぇえぇえぇえぇえぇえぇえ!!!」」」」」


読んでいただきありがとうございます。

色々なご意見お伺いしたいと思いますので気軽に感想いただければと思います。

ついでにブックマークしていただくと嬉しいです。

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