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【当日1】ゲーム進行説明

奥沢:さて、ゲーム開始前に、少しおさらいね。システム・アヴァロンでは、達成しなければいけない最終目標があります。その最終目標まで、PLが協力してそれぞれのシーンを演出し、繋げて物語を作り、最後にラスボスを倒す=最終目標を達成する、そういうゲームです。


奥沢:まず、「シーンを演出する」というところで、PCがどういう行動をとっていくかを説明します。手元に渡したカード説明と効果説明の一覧表を見てね。


奥沢:ちょっと試しに1枚「シーンを演出して」みましょうか。(ぺらっとめくる)

奥沢:ふむ「太陽(ⅩⅨ THE SUN)」のカードですね。

挿絵(By みてみん)

(一覧表に記された太陽のカードの場面説明:昇り行く太陽。夕陽はまだ沈んでいない。暴かれる真実。逆光のなかの刺客。決定的な裏切り。)


奥沢:じゃあ、その中からちょっとクライマックスな感じで……このシーンを「ラスボスとその一味である黒幕連中の、悪い目論見を白日の下に晒す」シーンとして演出してみます。

奥沢:「お前が黒幕なのはわかった! 許さないぞ!」(びしっと)


全員:……(黙って見守る体勢)


奥沢:……と、いう感じね。何、その温かい眼差し。


奥沢:とりあえず、今のでシーン演出成功としましょうか。

奥沢:経験点と共に、シーン効果である「任意のキャラクターが完全復活する」という効果(シーン効果)がプラスされます。今は別に誰もHPもMPも減ってないけど。中盤でこのシーンを演出したなら、これは回復のチャンスになるってこと。


奥沢:カードは、手札として使って、効果を発揮する(カード効果)ことも出来ます。

奥沢:ザ・サンのカード効果は……「気絶・死亡からの回復」。誰か死んじゃった時に使えますね。


奥沢:では、実際にどうやってカードの順番がくるか説明しましょう。


奥沢:まず、このゲームは①オープニング=チュートリアル=各キャラの最初のシーンと、②本編の2つに分かれます。


奥沢:①オープニングでは、それぞれが配られた3枚の札の中から、1枚を選んで、そのカードのシーンを演出してもらいます。

狼子:順番に?

奥沢:そうね。初めてのひとは後の順番にするから、他の2人のやり方見て、自分のシーン演出も考えてね。そういう意味ではチュートリアルとも言える。


GB:うっ……私も後ろに回して欲しい。まだ1回しかやったことないんですけど。

奥沢:知らん知らん。あなた、ストーリーテリングのプロでしょうが!


奥沢:で、3人のオープニングが終わったら、次は②本編。まず、オープニングで配ったカードのうち、手元に残った2枚のうち、不要なカードは山札に戻します。これいいカードだからとっておきたいと思ったら、2枚でも1枚でも、取っておいていい。


狼子:いいカード?

奥沢:このカード、シーン演出に使えそう!とか、シーン効果すごい!とか、手札として使ってカード効果が欲しいとかね。


奥沢:で、必要なカードを手元に残して、残りは山札に戻す。戻した山札をよくきってから、本編に使うためのカードを引き直します。

奥沢:今回はPLが3人なので、それぞれ、手元に残っている手札の合計が5枚になるように引きましょうか。

奥沢:その中から、それぞれ2枚ずつ、シーンカードを場札に出して並べます。合計6枚のカードを、ラストシーンまでつながるように配置して、本編開始。ラストシーンのカードから遠い方からめくって、シナリオを演出する。途中でGMが妨害シナリオを出してきますので、注意してね……ここまで、いい?


狼子・GB:(うなずく)

まほそ:(既に手元からオープニングのカードを選び始めている)


奥沢:ソードワールドに準拠してキャラを作ってもらいましたけど、ほんとに頭を使わないといけないのは、このシナリオビルドの部分ね。しっかり考えて面白いストーリーにして楽しみましょう。

奥沢:あ、あと、ラストバトルだけはややハードめに設定してありますので、頑張ってください。


狼子:ラストバトルあるんですね。

奥沢:あるよー、濃いのが。

まほそ:あるある。確実にヤバいのが。


奥沢:はい……では、話が出たところで、今回のラスボス・最終目的を提示します。

挿絵(By みてみん)

奥沢:魔法学園都市の底に潜む、時間と記憶を操る『()()()()()()()()()()()』を倒し、魔法学園に平和を取り戻せ。これが、皆さんが絶対に達成しなければならない内容です。


奥沢:ここに辿り着くために、どのようなルートを通っていただいても構いません。いかなるシーンを演出して貰っても良いです。

奥沢:ゲームの中で、勝手にキャラ同士の関係性を作っても問題もありません。ゲーム中に「実は私のPCにはこういう過去があって」というのを付け加えて貰っても問題ないです。


奥沢:ただし、必ず最終目的を果たせるところへ帰着してくださいね。どうやればいいのか分からなければ、その都度みんなで相談しましょう。全員で考える、ただし決定権はシーンの持ち主にあります。

奥沢:マスターも時折、「それするとこういうことになりそうだけど、大丈夫?」みたいな提案はします。よく相談して、しかし決断は自分でしてください。

PL一同:(頷く)


まほそ:タワーのカードなんて、邪神邪神してますね!(※1)

狼子:うわー……(※1)

奥沢:そうだよ! 分かりやすくね!


奥沢:気を付けなければならないのが、このシーンに辿り着いたとき、()()()()H()P()()M()P()()()()()()()()()(塔のGM効果)。

まほそ:あ、そうだった。

奥沢:いきなり食らうんで、注意してください。ただし、何かの判定に成功すると、その効果を打ち消すことが出来るように僕は今設定してますので、みんなで頑張ってチームワークで乗り切ってね。

PL一同:(しばし黙考の後、それぞれ頷く)



奥沢:あ、ちなみに狼子さんのキャラ、コミカですけど。他の方の設定を増やしてもらったのと同様に、設定を追加します。

狼子:はい?

奥沢:あなたは高等科に上がるときに、一人の少女に出会った。その少女ともう一度会いたいが為に、今も探している。それが高じて、魔法学園のあちこちを探索する癖がついてしまい、そのために落第寸前である……と、こういう設定です。

狼子:(この狼キャラならありそう……)了解です。


奥沢:もちろん、その少女はストーリーの中で必ず登場するので。

狼子:必ず、ですね。(何か考えとかなきゃいけないのかな)

奥沢:よろしくね。


まほそ:あらー、隠れヒロインきたわ。

GB:女の子は私のシリアだけだし、シリアもそもそもヒロインとは言い難いから……あの、良ければ、真ヒロインはその少女で。


まほそ:いやいや、もしかしたらそれは、前のループやってるシリアかも。

狼子:はっ!(確かに!) そ、そそそそそうかもしれないですよ!(全くその発想がなかったことを焦って隠す) あー、そっかー! そうですね!

GB:あー、なるほどー……そういうのもあるのか……。いや、もう何て言うか、ループ……ループが、私の思考範囲を超えてるんで、結構……すごい不安なんですけど。ループって考えたこともなかったなー……(※2)。



……と、それぞれが不安になったところで、次回はキャラ・舞台・設定の最終確認後、オープニング(兼チュートリアル)が始まります。

※1:タロットの意味をご存じの方は、ⅩⅥ THE TOWERのカードには、破滅的な意味合いがあることもよくご存知だと思います。

※2:キャラメイキングのところでご説明したとおり、シリアのループ設定はGM:奥沢さんからの提案によって付け加えられたものです。ある意味無茶ぶり。自分以外から出て来たアイデアって、自分の想定する範囲を超えますよね……。

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