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【本編4】イグニス、試練を与える

奥沢さんのマスタリングでプレイするTRPG。


『塔(ⅩⅥ THE TOWER)』のカードに象徴される、時間と記憶を操る『邪神:オメガバージェス』を倒し、魔法学園都市に平和を取り戻せ!


本編4シーン目は、まほそさんのPC:イグニスのシーンです。

奥沢:じゃあ、次は僕がめくる番なんですけど……どうしようかなぁ。どっちのカードにしようかな。

奥沢:まあ、もう1シーン挟んでおきますか。

奥沢:いま迷ってたもう1枚は、俺の置いた妨害カードなんだよね。

狼子:なんと!?


奥沢:はい、今回はこっちね。(ぺらり)

挿絵(By みてみん)

奥沢:ストレングスですね。

(場面説明:命をかけたやり取り、強大な敵との遭遇、誘惑の声)


奥沢:精神性や信頼を強めるシーンになりそうだなあ。

まほそ:はい、私のシーンね。


まほそ:えーと、このシーン、イグニスは2人がオメガバージェスに縋ろうとしてるんじゃないってことを知った上でのことかな?

奥沢:縋ろうとしてるのかどうか試すシーンでもいいですよ? 試練を与えるっていうことで。

まほそ:私が与える側でいいの?

奥沢:そりゃそうですよ、シーンプレイヤーなんで。

まほそ:試練か……それは面白いね。このカードで想定してたのとは違うけど。


まほそ:きっと、最初は勘違いしてるよね。「オメガバージェスに縋ろうとしてる者達がきた」って。

まほそ:縋ろうとする者の存在が、記憶を糧にする【彼女】に力を与えてしまう。だから、【彼女】に縋ろうとする人々はイグニスの敵なんだよね。【彼女】が周囲の「過去に戻りたい」っていう願いに応えて、今のオメガバージェスになってしまったって知ってるから。

まほそ:……だから、自分たちはそうじゃない、縋りたい訳じゃないと、2人には証明していただきたい!


狼子:なるほど。

GB:はい。

狼子:シリアが証明するわけですね。

GB:!?(なんだと!?)

狼子:コミカはもう……縋りたい気持ちを否定できないので。(しょぼーん)

一同:笑


奥沢:いや、正体が知れてもいいんですよ。弱さを抱えていても構わないんだから、主人公も。

まほそ:で、最後乗り越えてくところが、主人公だからね。

奥沢:いいんじゃないでしょうか。大変いいシーンですね。

まほそ:流れとしてはそんな感じでいきましょうか。さて、ちょっとタイムして……。


(おやつタイムで脱線のため、中略(※1))


まほそ:ではでは、うーん。どんな風に試練を与えるかな。

奥沢:強大な精神波みたいなものを送るのはどうですか?

奥沢:なおかつ、あなたはセージ技能を使って、オメガバージェスが今何をしてるのか、どんな奴なのかを一回探り入れちゃう。

まほそ:ほう。

奥沢:自分が過去に知ってるデータをお前たちに教えてやる、みたいな感じで。


まほそ:わたくしの精神波で、オープニングで演出したオメガバージェスとの恋人同士のシーンが、2人にダウンロードされるのね?

奥沢:そうそう。

GB:うーん。

狼子:なるほど。


GB:その情報で、私達が知っている伝承と、過去に実際にあった出来事は違うんだって気付く訳ですね。

奥沢:うん、そう。今回のからくり、オメガバージェスの正体とは何かっていうのを、2人に教えちゃう攻撃はどうですか?

まほそ:教えちゃうのはいいけど、試練は?

奥沢:その事実を耐えて受け入れられるかどうかを、試練にすればいいのだよ。


まほそ:なるほど。どういう演出にするかな……(ルールブック見ながら)。

奥沢:うん、特にないと思うよ、そこにあるものでできること。

まほそ:そうか、ごめん。(きりっ)

奥沢:「さあ、これがゴーレムだ、戦え!」とか、何の試練やねん。

まほそ:みんなの思い出の人物を見せちゃうとか?


狼子:師匠?

まほそ:師匠だったり、女の子だったり。

狼子:女の子……。

まほそ:女の子ってどこから出て来たんだっけ?

GB:GMの提案ですよ。

奥沢:はい。

まほそ:そこも詰めときたいね、もうちょっと。


狼子:今までのとこ、スルーしちゃったんですよね。多分、女の子はシリアちゃんではっていうまほそさんの読みが当たってるんですけど。

GB:どっか、ループの途中で、シリアがコミカと一回ニアミスしてる感じですね。

GB:多分、こっちは認識できない感じのニアミスで。

奥沢:そう。

狼子:コミカが勝手に覚えてるんですね。


GB:地下に潜入するところを横から見てたとか? しゅっと消えるシリア。

まほそ:そこまで行きずり過ぎると、ちょっと記憶に残らなさそうだなぁ……2人は何か約束を交わしたんですよ、多分。

GB:え、でもシリアが覚えてないのは? あ、ループだから記憶を取られてるのか。


まほそ:ループしてる側が覚えてるのはわかるんだけど、ループするときに記憶が初期化されてる弊害っていうのもあるのね。

奥沢:うん、その通りだよ。何度もやり直してるシリアは、ルートが毎回ちょこちょこ変わってくる。このお話は時間軸の主軸をシリアにしてるから、彼女がやり直している以上、記憶が虫食いであっても仕方ないんだよね。

奥沢:ちょっとだけ会ってるけど、違う分岐点がどんどん生まれていく。

まほそ:膨大過ぎるのね、持ってる記憶が。


奥沢:まあ、そういうことで。僕から提案するのは、魔神が自分の持ってるオメガバージェスに関する知識を再ロールして、ちゃんと自分が知覚して、それをぶつけるという形にするのがいいんじゃないでしょうか?

まほそ:私?

奥沢:そうです。

まほそ:知識判定を私がする。

奥沢:そう。


奥沢:ちなみに、セージ技能伸ばすなら今がチャンスだと思いますよ。

まほそ:魔物知識判定ね……ソーサラー伸ばすか、セージを伸ばすか。

まほそ:あ、いまの経験値だと、どっちもレベルアップできるね。じゃあ、セージ伸ばそう。レベル1つ上げるよ!


奥沢:はい。イグニスは、ここで言うってことで。

奥沢:「貴様らとの下らん会話のおかげで、少し目が覚めて来たぞ」って。

狼子:寝起きだったから笑

まほそ:私が思うに、今のイグニスは弱体化したイグニスなんですよ。設定上。

まほそ:だから、目が覚めてくると力が戻ってくるのね。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


イグニス(まほそ):では、「世界を見渡す目で」!

奥沢:千里眼を使って?

イグニス:「千里眼を使って――失敗したら辛いのう」

一同:笑


イグニス:いま現在、自分が世界にどう認識されているか、そしてオメガバージェスがどう認識され、利用されつつあるのかの情報をサーチします。

奥沢:はい。このサーチ判定については、オメガバージェスに対する見識判定として扱いましょう。

イグニス:イェス。

奥沢:知名度も弱点値も明かさないけど、今のイグニスなら十分到達する可能性はあるステータスだということだけは言っておきます。

イグニス:「ふん」(鼻で笑う)


奥沢:このゲームね、モンスターの名称とデータが分かる知名度っていう値と、弱点が明らかになる弱点値っていう値が少しずつ違うんですよ。


イグニス:振るよ。

奥沢:どうぞ。

イグニス:……(コロコロ)高いね。

奥沢:すごいな! ぴったりだ。セージ技能を1上げた効果がありましたね。


奥沢:ということで、イグニスはオメガバージェスの今の姿を認識すると共に、模擬戦闘として2人に送り付けます。

奥沢:「こういう存在と対峙することになるんだぞ」ってね。

イグニス:「貴様ら、分かっているのか、たわけ!」

一同:笑


奥沢:それでは、オメガバージェスのステータス情報を公開します。

奥沢:これは公開情報になりますので、用意した敵データのシート2枚のうち、片方をPL側にお渡しします。もう1枚はGM用ね。

奥沢:(オメガバージェスのステータス一覧が印刷された紙をテーブルに置く)


奥沢:全部見て貰っていいよ。今の、弱点値も抜いているから。

コミカ:(確かに、一覧に記載されてる弱点値も、さっきのイグニスのダイスは抜いてる……!)


奥沢:これによって、あなた方パーティは彼女に敵対的行動をとる時、物理ダメージ・魔法ダメージそれぞれに非常に強いバックアップを受けます。

奥沢:見識判定がとても大事なのがお分かりいただけましたか。


シリア(GB):すごい。さすが魔神!

コミカ:さすが魔神!

イグニス:「当たり前だ! たわけ!」

イグニス:「愛した者を知らずして、何が魔導王か!」


シリア:あ、オメガバージェス、自分の攻撃が成功すると回復するんだ。

イグニス:何っ!?

シリア:『呪われし指先(単体攻撃)』で、オメガバージェスの与えたダメージ分、オメガバージェス本体が回復するって……あ、ドレインするんですね。

奥沢:そうです、ドレインします。


コミカ:うーん、『愚かなる者ども、我が糧となれ(全体魔法)』の回避目標値高いなあ……!

奥沢:コミカならぎりぎりかわせるな。さっきの回避力プラスが効いてるから。

イグニス:防護点硬いなぁ。

奥沢:そうだね。でも魔法なら関係ないからな。

シリア:『攻撃名オメガバージェス(特殊魔法):特別な犠牲者の記憶を捧げることで、時空を操作し、自身の状態を初期値に戻す』……あ、ループさせられるんですね。発動から1R後、強制的に。

イグニス:えっ!?

コミカ:むーん……。


奥沢:強いよー。これは大変だったよ、組むの。

シリア:これ、倒せるのかなぁ……。

奥沢:みんなそう言うんだ、このゲームを遊ぶとき! でも頑張れば勝てるから。


イグニス:『オメガバージェス(特殊魔法)』が発動したら、残り1Rで倒せってこと?

コミカ:しかないですよね?

奥沢:いや、発動後は攻撃は出来ないよ。書いてあるから。

イグニス:あっ『攻撃と物理的逃走以外(・・)に使える1Rが与えられる』――!?

シリア:あー! 逃げられない、攻撃できない!

奥沢:回復はできますよ。バッファもできる。相手にデバフやダメージを与えるのはできない。物理的逃走もできない。


コミカ:えっ……つまり、こっちは向こうが全回復する前提で戦わなきゃいけない……?

奥沢:それもまあアリなんだけど、多分、もう一回完全体のオメガバージェスと戦うのはキツイと思うんですよ。だから、すごく大事なことが『オメガバージェス(特殊魔法)』の解説一行目に書いてあります。

シリア:『犠牲者の記憶を捧げることで』……?

コミカ:ただの犠牲者じゃなく、『特別な(・・・)犠牲者の記憶』ですよ!

シリア:……うん、嫌な予感しかしない。


奥沢:能力的なヒントを言うと、シリアの能力は自分の持っている記憶に遡れましたよね。それを、どの段階で、どこまで遡るかが重要です。

コミカ:えっ……バージェスが『オメガバージェス(特殊魔法)』を使った瞬間に、シリアに連れてってもらって、皆で遡る?

奥沢:うん、そうですな。

シリア:相手が使おうとした瞬間に、過去に戻る――どこまで遡行するか……。


奥沢:そう。遡行しないと、完全回復したオメガバージェスと連戦することになりますからね。

イグニス:なるほど。シリアが遡行して、『特別な犠牲者の記憶』がオメガバージェスに奪われる前まで、戻らなきゃいけないってことなのね。

奥沢:そう、その通りです! よく気付きましたね。良かった良かった。

奥沢:今のが、イグニスが見抜いて、2人に送り付けたデータね。


シリア:うーん、なるほど。この情報を送り付けられたらまず、自分の曖昧な記憶とかが時間遡行の燃料にされたなっていうのが分かりますね。

奥沢:そう、その通り。

シリア:しかも、師匠の記憶も取られたのは、そういう形で使われた可能性があるなって思いますね。

奥沢:そう、ここから分かることは、オメガバージェスはシリアを何度もここに引き寄せることで、その記憶を回収しては自分自身のパワーの蓄積に使っているってことです。つまり、シリアは記憶の永久機関に取り込まれているんですね。


シリア:えっと、これ私自身は、「私ってば時間遡行できるんだぞ」っていうことを知ってるんですかね?

奥沢:今、ここで覚醒したことにしましょうか。これまでのからくりが分かったと共に、「なんと私には時間遡行能力がある!」と気付いたと。

シリア:なるほど。そんで、根性入れたら他の人も連れて行けるわ、と。

奥沢:根性入れたらって……表現がひどい!

一同:笑

シリア:だって、「10点消費したら」って結構反動でかいじゃないですか。

奥沢:お前、ヒロインだろ!(逆上)

奥沢:「根性入れたらいける」って、そんな表現、もう……そうですよ、根性入れたらいけますよ!


シリア:これってオメガバージェスに奪われた記憶は、どんどん消費されてどっかいっちゃうんですかね?

奥沢:あ、違います。蓄積してパワーにしてるので、オメガバージェスがずっと持ってるんです。

シリア:あ、なるほど。燃料じゃなくて、貯めていってるんですね。


奥沢:そう。邪神にもかかわらず、オメガバージェスのレベルがこの程度にとどまってるのも、イグニスの努力なんですよ。蓄積を削ったんです。

奥沢:でも、法王庁の連中の一派に、人間を救うために研究を続けてきた派閥があるんです。その末端にいるギルベリオスが色々やってきてるので、また蓄積されつつある状態ですね。


シリア:拾ってきてはオメガバージェスに餌をやる、みたいな?

奥沢:みたいな感じにするよりも、強い記憶を作る道筋で、対象の人間が自らオメガバージェスの元へ来るようにすればいいんじゃないか、ということを考えたんじゃないですかね?

イグニス:そしたら、救いのための永久機関が作れちゃうんじゃないか、と。

コミカ:なるほど、見事に……

シリア:罠にハマってるやーん。

奥沢:あんたなぁ、やーんとか! そういうとこな! なあ、そんなヒロインおらんやろ!?(突っ伏す)

一同:笑

シリア:や、違いますよ、今のPLですやん。


イグニス:(話題を変えよう)

イグニス:ほらほら、それよりも、これ放っとくとコミカもそうなってしまうんじゃない?

シリア:そうですね。ギルベリオスがニヤって笑ったのも、「あいつ、自分からオメガバージェスのとこに行ってくれるんちゃうん?」みたいな感じですかね。

コミカ:なるほど!

奥沢:時期がくると、そうやって追い込みをかけてるのかもしれませんね。ギルベリオス……うん、せこい。賢い!

イグニス:追い込むことで記憶が強くなるって、知ってるのね。


シリア:うーん、私自身は永久機関やけど、私の中に記憶があるやないですか? あれは何でしょう?

奥沢:それはこの先のシーンで明かせばいいと思いますよ。

イグニス:多分、刻印を持ってることで――

シリア:あ、そうや。あったわ。

コミカ:……笑

シリア:刻印あったわ。


奥沢:あの、ちょっと。GBさん、手のひらに刻印書いて貰えます? 悪いんだけど、リアルな話で。

シリア:いやいやいや笑

奥沢:これ(油性ペン)……ほら。これで。

コミカ:爆笑

イグニス:まだ手のひらだから良かったですね。手の甲だったらもう……笑

シリア:いやいやいやいや、勘弁してください。

奥沢:もう忘れへん?

シリア:もう忘れません。

奥沢:次忘れたら、書くで!

一同:笑


シリア:いやいや、刻印ありますから。ほら、ある。(掲げた手に刻印が見えるイマジネーション)

イグニス:多分、その刻印を見て、我は、シリアのことをオメガバージェスの力を得た何かだと判別されてるんじゃないかな。

イグニス:犠牲者の証じゃなくて、オメガバージェスの信徒と間違えちゃうかも。

イグニス:だって長いこと寝てるし笑


奥沢:じゃあ、ここで、イグニスの発した精神波に、2人が耐えられたかどうか。

奥沢:イグニスの出した出目を達成値として、2人それぞれ、精神抵抗を行っていきましょうか。

コミカ:あー、きたなぁ……コミカ、精神抵抗が弱いんですよ。


シリア:えっと、じゃあ精神力ボーナス+冒険者レベル+2d6……(コロコロ)クリアしました。

奥沢:じゃあ、シリアは精神波を跳ねのけて、そこに立ち止まっていることができます。

奥沢:自分が受けた精神の衝撃を糧にして、過去の記憶を呼び起こすことが出来た。


コミカ:うー……(コロコロ)やっぱ届かない!

奥沢:じゃあ、コミカは今の精神攻撃で動揺します。

コミカ:……弱いな、自分。

一同:笑


奥沢:敵データを見てブルっちまうのと同時に、やっぱりさっきの時間遡行して記憶を取り戻したい欲望が強くなります。

イグニス:やべぇやべぇ。やべぇ方に行った。

奥沢:顔が青ざめています。

コミカ:これはもう、試練に負けましたね。

奥沢:うん。


イグニス:シリアの方はもう、「そんなん知った上じゃー!」みたいな感じで跳ねのけた訳ね。「知った上で戦っとるんじゃー!」っていうのを、精神抵抗で示された状態だよね。

奥沢:そうね。

イグニス:じゃあ、我の反応は、さっきの自分の判断が誤ってたと反省する。

イグニス:「ああ……刻印は犠牲の証なのか」

イグニス:「ならば、解き放ってやらねば」

奥沢:うん。


イグニス:コミカについてはね。

イグニス:「しまった……こんなにか弱いとは。余計なことを言ったか?」

イグニス:「こやつがオメガバージェスの魔手に落ちぬように、何とかせねば」

コミカ:庇護されてる!

一同:笑


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


奥沢:では、経験点を加算して、シーン効果を読み上げてください。

まほそ:HP・MPに加算を得る。

GB:強いねー。


奥沢:じゃ、今度こそ次のシーンいきましょう……ふっふっふ。(怪しい笑い)

※1)中略部分

まほそ:ちょっとお腹空いたからさ、何か甘い物食べましょうよ。

GB:あんまり甘くないけど、チップスもありますよ。

まほそ:あっ、それも嬉しいですね。

まほそ:うんと、これは……かりんとう饅頭と、クッキー?


狼子:あ、それね、かりんとう饅頭の方があんまり賞味期限長くないんですよ。

奥沢:じゃあ、かりんとう饅頭開けちゃおう。揚げ物だしね。

まほそ:じゃあ、これとチョコ食べましょう。貰い物のゴディバの。

狼子:すごい。いぇいいぇい!

まほそ:かりんとう饅頭好きなんですよ。

狼子:わー良かった。


GB:かりんとう饅頭……かりんとうが、饅頭に入っている?

一同:笑


奥沢:おい、片付けろ。(アゴをクイッ)

GB:いや、だって!笑

奥沢:このぽんこつヒロインを片付けろ。笑

GB:いちご大福は、いちごが大福に入ってるじゃないですか!

一同:笑


狼子:なるほど、その論理でいけば、かりんとう饅頭は、かりんとうが饅頭に入っている!

GB:いや私もですね、歯ごたえがちょっとアレだなと思ったから、ないなとは思ったんですよ。

狼子:うん、どっちも食べ物だから入っててもいいですよね笑

GB:うん。入ってたら、入ってるで……

奥沢:片付けろ。この脱線ヒロインを片付けろ。笑


まほそ:このチョコとかも食べましょうよ。

奥沢:うん、我はチョコがいい。

まほそ:クッキーも良くてよ。


まほそ:かりんとう饅頭、チンすれば良かったかもね。あっためても美味しそう。

GB:初めて食べました。美味しいです。

狼子:良かったです!

奥沢:揚げ饅頭なんやね。

狼子:うん。

GB:製法がかりんとうっぽいってことですね。

まほそ:仕上がりがね。

奥沢:周りがね。

狼子:外側が。

奥沢:誰が饅頭の中にかりんとう入れるんやねん。

一同:笑


奥沢:新しすぎるだろ、もう。

GB:や、でもまあ……

奥沢:GBさん、商品開発部には結構ほしいタイプですよね。皆が思っていないことをやる。

まほそ:それがあったか!みたいな感じで。

奥沢:うーん、新しいなあ――はい却下。みたいな。

GB:そ、それは、誰もが触らないのには理由がある、みたいなヤツになるのでは。

狼子:や、ほら。いっぺんに10個くらいアイデア出せば、そのうち1個か2個は必ず当たりますよ。


奥沢:すごい商品だぞ。わー、周りがふわっふわ、がじっ、ボギ!みたいな。

まほそ:外はふわふわ、中はボギボギ笑

奥沢:饅頭の骨、みたいな笑

狼子:爆笑

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― 新着の感想 ―
[一言]  拝読しました。  やはりこのシステムは展開を作っていくのが大変だと思う反面、PLが皆協力的にこうして盛り上がりを作っていけたら、ものすごく楽しそうだなと思うのでした。  これを仕切って自分…
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