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【事前説明】プレイヤーとシナリオ

 はじめまして。

 はじめましてではない方もはじめまして。


 何が初めてかと言うと、テーブルトークロールプレイングゲーム(通称:TRPG)初体験の狼子です。


 普段はちまちまと小説を書いたりしてますが、こちらでは、2019年末に私が初めて体験したTRPGについて、リプレイでお伝えしたいと思います。


「TRPGやったことない」

「いきなり参加すると、色々分からなくて怒られるのでは?」

「やりたくはないけど、雰囲気どんなのか知りたい」

「『アヴァロン・システム』に誘われたけど、ルールってどんな風なの?」

そんな方向けに、超初心者(私です)が、自分に分かる単語でお送りさせていただきます。


 上級者・経験者の方には、まだるっこしい表現や、雑な説明もあるかもしれませんが、初心者プレイヤーの理解を第一目的とする、という点、加味してご考慮いただければ幸いです。

 もちろん、不正確な表現につきましては修正させていただきますので、諸先輩方におかれましては、忌憚のないご指摘・ご感想のほど、どうぞよろしくお願いいたします。



 それでは、今回一緒にプレイしてくださった方のご紹介を。

 一般的なリプレイでは主役キャラがPC1、ヒロインをPC2、名脇役をPC3と設定するそうなので、GM以下、PLもその順で紹介します。


・GM)奥沢 一歩さん

 今回のゲームマスター(GM)。

 『創作ユニット:蕗字 歩』の小説担当として、書籍『燦然のソウルスピナ』シリーズを執筆されてます。

 濃ゆい顔と劇作家並みの派手な言動がトレードマーク。

 TRPG歴だけでなく、GM歴も華々しい熟練のGM。


・PL1)狼子 由

 プロ創作家の中に混じって怯える狼。

 そのうえ、TRPG自体が初めて。

 上段の説明通り、つまりここに置いてあるということは、分かりやすい主役級、メインアタッカーキャラを譲っていただいての参戦です。こわい。


・PL2)GB(那識あきら)さん

 『リケジョの法則』など著書多数。

 ご本人は否定されますが、著作通りの理系にもお詳しい鋭い知性をお持ちの方。穏やかなお人柄ですが、何気なく投下されるコメントの一つ一つが味わい深い天然系。

 以前はTRPGもでたくさんご活躍されてたそうですが、今回プレイする奥沢流TRPGシナリオシステムでのご経験はこれが2回目。

 今回のPCプレイヤーキャラクターでは、ヒロインキャラを担当されてます。


・PL3)蕗ノ下まほそさん

 今回は迫力の魔術師(魔神)キャラでご参加のプレイヤー(PL)。

 同じく『創作ユニット:蕗字 歩』のイラスト担当。書籍『燦然のソウルスピナ』シリーズの表紙および挿絵イラストを担当。

 可愛らしい方ながら、解決策は豪快。

 奥沢さんと一緒に卓を囲んだ(TRPG1回のことを、セッション・卓などと呼ぶそうです)経験豊富な、頼れるマジシャン。


 以上の4名での卓となります。



 ここで、今回のシナリオ『アヴァロン・システム』について、ご説明します。

 ソードワールド2.0のキャラメイク・ルール・世界観を下敷きにして、奥沢 一歩さんが考案された全員参加によるシナリオビルド型のシナリオシステムです。

 通常のTRPGでは、GM(利用するシステムによっては、ゲームキーパー、KPなどと呼ぶ場合もあります)が事前にシナリオを準備しておきます。PLは自分の作ったPCを動かし、時にはサイコロを振って、うまく物語を進め、GMの用意した敵キャラを倒し、ベストエンディングに辿り着ければクリア、となります。


 『アヴァロン・システム』では、GMが事前に用意してあるものは、次の2つです。

 1)エンディング達成条件

 2)エンディングを阻害する敵キャラ、ある条件が満たされたときに発生する阻害イベント


 途中のシナリオ部分については、タロットカード大アルカナ22枚にあらかじめ振られたシーンシナリオを使って、みんなで考えていきます。

 分かりやすいシーンでいくと、「LOVERS(恋人たち)」のカードが出たら、恋愛関係のシナリオを演じる、など。

 22枚のカードは、2度に分けて配られます。最初は、オープニングとして、各3枚ずつ。2度目は本シナリオとして5枚ずつ。うち、オープニングは1枚ずつ、本シナリオでは3枚ずつを選び、場札として伏せて並べます。残った札の中から、GMの手札を3枚と、各PL3枚ずつを手札として保持したら、残りを山札として、シナリオを開始します。

挿絵(By みてみん)

 このシナリオに独特で、ソードワールドに準拠しない用語として、下記の2つがあります。

 1)シーンを演出する:カードを使って素敵なシナリオを作ること

 2)シーン効果を得る:タロットカードによって指定されたシーンを演出すると、事前に設定されている分の報酬が得られます。強力な装備を得る、ゲーム終了まで回避力にプラス効果を得る、などです。シーンを乗り越えて成長した、と考えると分かりやすいと思います。このシーンでのロールプレイも、成長分に見合ったシナリオだと、なお納得感が出ますし、盛り上がります。

 3)カード効果を得る:場札以外のタロットカードを、PLは手札として持っています。手札としてカードを使った場合の効果が、カード効果です。シーン効果とはまた別に設定されており、即座にHP・MPを全回復する、などがあります。カード効果は、誰のシナリオ中でも、またバトル中でも利用できます。GMの手札として使われる場合は、GM効果、と呼びます。


 このシナリオシステムについては、後ほど、GMが説明してくれますので、飛ばしたい方はそちら(3ページ目)からご覧ください。


 さて、このシナリオでは、場に並べたカードは、並べた人が担当するシーンとなります。例えば、「LOVERS」を場に伏せたPLは、カードオープンのタイミングで、自分のPCを使って恋愛の絡むシナリオを作成し、エンディングに向かって物語を進めなければなりません。

 みんなで考えるシナリオ、ということで、他のPLのシーンに対して「こういう物語はどうかな」とアイデアを出すことができます。ただし、最終的なシナリオ決定権はそれぞれのPCを動かすPLにありますので、無理強いすることはできません。


 面白いシナリオを作り、見せ場を盛り上げるには、(GMを含め)みんなで協力しなければならない……そんなシステムであることが伝わりましたでしょうか。

 「GMがシナリオを作らない」ということで、冒頭で少し手抜きに思われた向きの方には、ここでようやくシナリオシステムを組んだ奥沢さんの手腕がお分かりになるかと思います。全部のカードにどのようなシーンを示すカードかが記載されていると共に、シーン効果とカード効果、そしてGM効果が設定されてますので、すんごい労力です。

 私はこれが初回でしたが、今後もきっとこのシステム一つで永遠に遊べると思います。同じメンツでも毎回違うシナリオになって面白いし、同じPCを続けて使うのも、別のPCを組んでいくのも、それぞれ別の面白さがあるんじゃないでしょうか。



 シナリオビルド型シナリオシステムであることをご理解いただいたところで、さて、当日の参加者をもう一度ご覧ください。

 この日の参加者は(狼子を除き)名ストーリーテラー、プロ創作家が揃ったメンバーとなっております。そんな中、素人初参加の狼子はもう、足がぷるぷるの生まれたての子狼のような姿で当日を迎えた訳です。こわい。

 とは言え、さすがみなさん大人な人格者なので、子狼をこてんぱんにのして鼻で笑うようなことはけしてありませんでした。

 当日までにも色々助言をいただいたり、各キャラの調整をしあったりして、うまいこと活躍できるような形にしていただいた上で、当日を迎えました。



 と、いうことで、次ページでは、当日までのキャラメイクや準備についてご説明します。

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