表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/14

前編1

 



 「アカル、そろそろ店じまいの時間だぞ」


 「今日もお客さん1人も来なかったねー」


 ここは1ヵ月前に夢と希望を胸に開店した俺のナローケーキの店だ。お客さんが全く来てくれないことで俺の心は折れそうになっていた。

 閉店前の店内にいるのは俺の他に2人。1人はナローケーキを取材しているフリーライターのサミー。もう1人が自称ナローケーキ中毒の患者のアンジェだ。


 「1ヵ月の来店者数が1000人に届いて無いよな?俺の言った通りだろ、お前は俺らとの賭けに負けたぞ?というわけで今日はこれから、約束通り俺らに付き合ってもらうぞ?いいな?」


 「アカルのナローケーキはさー、他人と違うことをやろうとしてるのはいいんだけどさー、サミーの言う通りまずは多くの人に見てもらうためにさー、今受けているものをよく知るべきなんじゃないのかなー。

 まぁ今回の賭けの結果もいい機会だと思ってさー、ナローケーキの人気店を楽しもうよー」


 半泣きの俺は悔し過ぎて図星過ぎて何も言い返せなかった。店じまいをして2人に促されるまま、ナローケーキのランク付の名店が集まる、メインストリートへ繰り出した。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ