アオハル
アオハル、青春と書いてアオハルです。
文の構成とか、小説の書き方はまだまだ未熟でへたくそですが、私が初めて書く恋愛小説を最後まで見てくださると大変嬉しいです。
ザァ―――
昼ごろからずっと振り続けている雨。まだまだ止みそうにない。
びしょぬれの服が身体にひっつくのは、いやでいやでしかたがない。
朝は振っていないからと傘をもたずに学校へいってしまった自分をまるで朝休憩で一番に来て遊びたい小学生みたいだと情けなく思う蓮はふと前を向いた。
数メートル離れた所に自分と同じように傘をささずに立ち尽くしている女の人がいた。
薄いベージュのカーディガンに青いような緑のようなひざまでのスカートをはいて、髪の毛が腰あたりまである。その服も髪もいまや雨に濡れて体にくっついている。
「あの……、なんでそんなところに立っているのですか?」
自分もそうだけど聞きたくて聞きたくてたまらなかった。
「えっ!!あっあの!!…すみませんっっ!!!」
そういって彼女は逃げ出してしまった。
そして信号が赤になる。
「ちょ・・・!!」
蓮が汐莉の腕を引っ張る。
「・・・え?・・・」
汐莉がわけのわからないといった顔で蓮の顔を見る。
「あ、ごめん。信号、赤だから、さ」
蓮がそう言うと、汐莉雨で見えなくなった眼鏡をふいてかけなおした。
「あっ!赤!ごめんなさい!!」
そういって汐莉は走っていった。
その時には雨はもうやんで空が青にかわる。
次の日雨はとっくに止んで、長靴をはいた小学生がぺちゃぺちゃとみずたまりを踏みながら蓮とは反対方向へ歩いていく。
時間ぎりぎりに教室へ入った蓮は一息をつく。
「おはよぉ~きょーはしんにゅーせーがくるよぉ~」
先生は全身白ジャージに寝起きの頭でドアを開けながらそう言った。
蓮は特に興味がなさそうに寝不足の顔を机に押し込んだが、周りの男子が「女かっ!?」と騒ぎ始めた。
すると「わぁ!!」と言う声が教室に響いた。
中には嬉しすぎてたまらなくて叫んだ人もいた。
新入生が来るのは珍しいといっても小学生みたいだと思い、蓮はうつ伏せていた顔を前にやった。
「あっ!」
周りがしーんとしたところで蓮がいうので周りの視線が蓮の方へ向く。
「あっ、いや・・・なんでも・・・」
「なぁに?蓮くんあの子知ってるんだ?」
蓮が座ろうとすると、前の席の斉藤京介がニヤニヤしながら言ってきた。