第3話 ヘタレの不法侵入者
初心者かつ不定期ですが見ていただければ幸いです!!
玄関の鍵穴に鍵を刺すが、ドアは開いていた。出かける際はしっかりと鍵を閉めたはずなんだけど。
考えても仕方ない。とりあえず家に入ろう。空き巣なら多分2階にいるだろうし、リビングで本でも読んでれば勝手に出ていく。
「クソ!! 話が違うじゃねぇか!!」
俺が冷蔵庫以外何も無いリビングで小説を読み始めると、2階から誰かの怒号と共に何かが床に叩きつけられるような音が響いてくる。
おいおい……仲間割れなら良いけど家の中で刺したりはしないでくれ。警察が来なら非常に面倒くさくなる。まだ家が刺殺現場になった事はないけど。
俺がそう考えている所を他所に、荒々しい足音が階段を駆け降りる音が聞こえてきた。足音が1階に着くとリビングの扉が勢いよく開けられ、黒ずくめの男が入ってくる。
「おい、お前家主だな」
「…………あぁ」
「死にたくなきゃ持ってる有り金を全部出せ」
目の前の音は、俺にナイフを向けてきた。普通ならこの時恐怖に支配され、目の前の人物の要望に応えるしかないのだろう。
だが、今自身の中には別の感情が芽生えていた。
「ゴラァはよせい!! はよせんとここに警察が来ちまうじゃねぇか」
死ねる? つまり…………父さんや母さん、他の皆に会えるって事だよね。
「刺せよ」
「は?」
「早く刺せって言ってんだよこのダボ」
「は…はは……何言ってんだよお前……」
目の前にいる男は、あろうことかこちらにナイフを向けたまま震え始める。
「どうした? 何を震えている、心臓に刺すんだろ」
「ほ……本当に刺すぞ…………良いのか」
「だから言ってんだろ、早く刺してくれって」
このまま話が堂々巡りになっても埒が明かないと考え、目の前で小鹿のように震えている男の手を握る。
「ヒィ!!」
何でナイフを持っている奴がビビるんだ。
俺を刺した後は適当に海外にでも高飛びすれば良いのに。……だけど、これでやっと皆に会える。
「い……嫌だぁぁ」
男の手を握り、自身の心臓へ刺そうと力を入れた瞬間、腹に蹴りを入れられる。唖然となりながら目の前にいた男を見ると、彼は化け物に襲われたような視線をこちらへ向けながら逃げていく。
強盗に入られたのは俺なのに。
…………冷やかしなら他所でやってくれ。
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