イ二話
一回書いたデータが消えていたガムです。
なえました。
それでは三話どうぞ。
懐かしい。
嫌な思い出の始りではあるが、思い返したことなんてなかったので、不思議な気分になる。
「すいません。少し感傷に浸り過ぎてしまったようですね。」
「それで、その日は何事もなく、家に歸りました。」
「この時はまさかあんな事があるなんて思いもよらなかったですよ」
目の前の女性に話しかける。
「そうですか。」
「えぇ。その後、一日は何事もなく終わりました。」
「次の日です。学校へ行くとやけにクラスが騒がしかったんですよ。」
「私は何があったのかを、近くにいた男子に尋ねました。」
「聞くと、クラスメイトだった吉野さんが転校するらしいというものでした。」
「なるほど」
「正直、吉野さんとは挨拶を交わした事が数回ある程度で、殆ど話した事もなくて何とも思わなかったのですけど、クラスメイト達はとても驚いている様子でしたね。」
「そして、少し経つと、誰かが旅行の事を話し始めました。」
「吉野さんは旅行に行けますよね?」
「そんな言葉が出た瞬間、吉野さんは俯いたんですね。」
「皆が察しました。」
「吉野さんは成績が特に優秀で、自分達の学校ではトップクラスでしたからね。」
「海外の学校へ行った方が良いのではないかと周りから言われていました。」
「本人がどう思っていたかは分かりませんが、旅行は吉野さんは来なかったですね。」
「…」
「多分ですけど、結局吉野さん以外の人は全員参加してたのでは無いですかね。」
「今思えば、吉野さんも巻き込まれなくて良かったです。」
「…」
さあて。
三話が終わりましたけども、会話文が多くなってしまいました。
本当は、一話を書いた時は、会話を入れようとは考えておらず、対人っぽい雰囲気が出てなかったのですが、ゴリ押しました。許してください。
会話を聞いている方ですけど、結構最後の方の伏線にはなっていると思います。
如何か御期待を。