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言わなくては伝わらない。  作者: 鬼神丸
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第1話

通勤時間中にボンヤリと考えていたお話。

プロットなんて作ったこともないので行き当たりばったりで書いていきます。


「裁きを申し渡す」

その一言から始まる判決文を私は平伏しながら聞いていた。

藩主自ら書いたというその内容は、ひたすらに我が妻であった幸と私の上司である赤坂兵衛を断罪し、恥を雪いだ私の行為を激賞するものだった。

おもな内容としては以下の通り。

 

·赤坂家、及び幸の実家である小城家は共に改易。しかしながら、小城家については両親である小城次郎、華両名が自裁したことにより罪を減じ、知行半分召し上げのうえ、長男である小城直樹に継がせるものとする。


·自らの恥も畏れず、不義密通を公にした上、自らの手により処断した斎藤信綱については近頃廃れつつある武士道を体現した天晴れなる者。後日直々に藩主自ら恩賞を授ける。


滔々(とうとう)と流れる言葉を聞いて私は驚愕した。義父と義母が既にこの世には居ないということ。その事に改めて妻が犯した間違いと、自らが下した判断の大きさを感じていた。


しかし、どうしても妻の行為が理解できない。何故私の上司である赤坂兵衛殿と密通したのか。しかも、結婚して来月で二年になるこの時期に、である。


結婚初夜、私は幸に約束していたからだ。

決して体に触れない事と、二年後、私の過ちとして離縁するということを。




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