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悪人転生して善を積む  作者: カメカメ
2章冒険
78/125

29見たくないもの

間が空き過ぎまして、どうもすいませんでした。

冒険者登録をした後、皆と夜ご飯を食べ明日の予定を確認をし、宿屋へ着いたところで解散、皆は部屋がある2階へと散って行った。


僕も自室に来ると、どっと疲れがきたためベットにボフッと倒れる。


「はぁ〜疲れた。寝れるってさいこー」


はしたなくベッドに横になった僕に、同室のハルさんが僕の寝衣を持って来てくれた。


「レヴィ様、寝る前にまずは寝衣にお取り替えて下さい。まぁ、1日あのバカ王子と一緒にいると疲れるのは分かりますが」


と、軽く嗜めつつも賛同してくれる。


「はーい。あ、そうだ」


寝衣に着替えようとベッドから起きた時、まだある事をしていない事に気付いた僕は、自分の荷物をゴソゴソと漁る。


「あった、アロマキャンドル」


「それは」


ハルさんが、僕が鞄から取り出したアロマキャンドルを見て気付いた。


「そう、ハルさんがくれたアロマキャンドル。もう最近は悪夢で起きる事はないけど、このアロマキャンドルがあると、更にゆっくり寝る事が出来るんだよね」


アロマキャンドルは、小さいから持ち運びができて便利だし、何より香りが良いからリラックスしながら寝る事が出来る優れ物だ。


「旅先でも使って頂けて嬉しいです」


ニコニコしながら言うハルさん。

頂いたこっちが感謝です。


「今や、僕の寝る前のルーティンになっているよ。改めてありがとね、ハルさん」


「お役に立てて光栄です」


僕もそんなハルさんの笑顔を見れて、持ってきて更によかったよ。


「では、明日も早いので寝ますか」


「はい、そうですね」


僕がアロマキャンドルに火をつけそう言うと、ハルさんが部屋の明かりを消してくれた。


「お休みなさい」


「はい、お休みなさい。火は私が消しますので、そのままぐっすりお休みなさいませ」


「いつもありがとう。助かります」


僕はその後、すぐに寝てしまった。



「朝ですよ、レヴィ様。起きて下さい」


ハルさんは、僕に声をかけると優しく揺すって僕を起こしてくれた。


「う、ん。おはよう、ハルさん」


揺すられ少しずつ目が覚めてきた僕は、ベットから起き上がると大きく伸びる。


「んー、今日も1日頑張りますかね」


ベットから出ると、ハルさんが用意してくれた服に着替え、僕達は待ち合わせ場所にしている、昨日解散した場所へ向かう。



待ち合わせ場所に行くと、すでに兵士さん達4人は集まっていて、近くにはリンさんもいた。


あれ、もしかして僕達、遅刻しちゃった?


「すいません、遅くなりました」


「いえ、自分達は荷物の整理などがありますから、レヴィ様達に言った時間よりも前に起きただけです。なので、レヴィ様は遅刻などしていませんよ」


良かったー、遅刻は人の信頼を落とすからね。

でも、兵士さん達は凄いな。


「良かったら、何かあればお手伝いさせて下さい」


「いえいえ、自分達の仕事ですから気にしないで下さい」


僕が手伝いを申し出ると、兵士さん達はやんわりと拒否する。


「私達をいつも守って頂いてるので、何かお手伝いが出来ないかと」


「し、仕事ですから。え、えと大丈夫ですよ?」


そんな事言われると、僕は絶対に何か手伝おうって気になるんだよね。


「何をすれば良いですか?」


「い、いや」


「諦めなさい。こうなったらレヴィ様は面倒なので」


えっ、今ハルさん何て?

今、面倒とか言わなかった?

ちょっとハルさん、そっぽ向かないで僕の顔見てよ。


「あ、ではあの、王子を起こして来て欲しいのですが」


「王子?」


あ、そう言えばまだ王子起きて来てない。


「はい、中々起きないので、いつも出発する時間が押してしまいまして。鍵は開いてますが、防犯魔法がかかっていますので、この解除石を持って行って下さい。持っているだけで効果は現れます」


どこでも手のかかる人だな。

僕は、兵士さんから防犯の解除石を貰う。


「分かりました。確か2階の右端ですよね?」


「はい、よろしくお願いします」


「任せて下さい」


「私は、ここで兵士の手伝いをしています」


ハルさん、絶対僕から逃げたでしょ?

まぁ、良いや。


僕は、王子のいる2階へ行く。


「王子、王子!もう、起きる時間ですよ」


ノックをし王子を呼んでも反応がない。

そういえば、確か中々起きないって言ってたっけ。


「王子、入りますよー」


ドアノブを回し部屋の中へ入ると、ベットの中で寝ていた。


「王子、起きて下さーい」


「ぐー、ぐー」


王子を少し強く揺するも、起きる様子無し。

こうなったら、


「王子、時間ですよ!」


僕は布団を思いっきり剥いだ。


「ひっ!」


すると、僕は衝撃的なものを見てしまった!


「んあ、レヴィか?」


起きたみたいだが、今の僕には関係なかった。

僕は、つい咄嗟の事で目をつむり、左手をグーにし全力で王子の体のどこかへぶつけた。


「ふ、服着てよー!」


ドフッ!


「ンボッハ!」


なんと王子が裸で寝ていた。



次からは、もう少し早く投稿出来そうです。

読んでくださっている皆様、ありがとうございます。

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