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悪人転生して善を積む  作者: カメカメ
2章冒険
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27王子の気遣い

馬車から降り、パテレ村と書いてある看板前に着いた僕達を、村長のヤギーさんを始め、村の人達が集まって歓迎してくれた。


「ようこそ、おいで下さいました。私は、村長のヤギーと申します。王子様も、その他の皆様も少しの間ですが、楽しんで頂けたら幸いです」


村人達に歓迎されると、王子も1歩前へ出て話し始めた。


「歓迎ありがとう、俺はアイル。先ほど村長も言ったが、この国の王子だ。しかし、堅苦しいのはいらん。楽にしてくれ」


おお、さすが王子。

普段は馬鹿みたいだなと思っていたけど、こういう風に、村人達を気遣う事ができるなんて素晴らしい。


「ありがとうございます。何かご用がお有りなら、何でも私めに聞いてください」


「なら早速だが、俺達は昼食を摂りたい。どこか無いか?」


うん、僕もかなりお腹が減った。


「なら、ギルドの隣にある食堂があります。おいリン、王子様達を食堂に連れて行って差し上げろ」


村長がリンという名前を出すと、村人の中から可愛い女の子が出て来た。


「この娘は、私の孫でリンともうします。これにガイドを任せますので、何なりと聞いて下さい」


リンが、お辞儀をし話し始める。


「初めまして王子様、リンと申します。何かご用がありましたら、何なりとリンにお申し付けください」


可愛いね。

年も、僕ぐらいかな?

仲良くなれたら良いな。



「ここが、ギルドです。そして、こちらが食堂です」


へー、ここがギルドか。

今までギルドって行った事なかったから、無いのかなと思っていた。


てか、ギルドってどこの村にでもあるのかな?


「ハルさん、ギルドってどこにでもあるの?」


気になり、隣を歩いているハルさんに聞いた。


「大体は、ありますね。しかし、王都に近い村には無い事があります。実際、王都に近いカポの村にはありませんしね」


「後でギルド覗いても良いかな?」


「良いですけど、あまり良い所ではありませんよ?」


「うん」


「分かりました。なら、私もお供します」


「良いの?ありがとう!正直1人なら、扉開けて中を見たら帰ろうかと思ったよ。ハルさんいるなら中に入れるよ」


僕とハルさんが、今後の予定を話していると王子が前の方から話しかけてくる。


「おいレヴィ、後ろで何やっているんだ。早く隣に来い」


何で僕がいちいち、王子の隣に行かなきゃならないんだ。


「はぁい、今行きまーす」


僕は顔をヒクヒクさせながら、王子の隣に行こうとしたが、ふと思い出した事があり、ハルさんに聞いてみる。


「ねぇ、ハルさん?」


「はい、何でしょう?」


「さっき、何で王子を叩いたの?」


何かあったのかな?


「あいつ、レヴィ様の寝顔を、イヤらしい顔をして見てきたんですよ」


「・・・えっ、それだけ?」


「私には万死に値します」


イヤらしい顔とかは、勘違いかもしれないよ?



所変わって、今僕達は食堂に来ている。

やはり、隣がギルドというだけあって、強面の人や屈強そうな人がたくさんいた。


ちょっと、いやかなり怖い。


そんな事を考えていたら、王子がリンさんと兵士さん4人にある提案をしだした。


「おい、リンだっけ?あと兵士達も席に座って飯を注文しろ」


『えっ!』


王子の言葉に、リンさんと兵士さん4人は驚く

通常、兵士は上の役職と食事を共にする事は認められていない。


理由は、護衛をする場合どんな時でも兵士は、周りに注意しなくてはならない。

そのため、皆と食事をした場合、気が緩んだり周りに目を向けられなくなり戦えないからと、エイトが言っていた。


当然、兵士たちは断ろうとする。

だが、王子は折れなかった。


「何だ、アデラの兵士は、たかが王子の言う事は聞けないってか?リンは座るよな?」


「は、はい」


リンは迷うも、王子の言う事を聞いた。

そんな事言われた後じゃ、拒否できないよね。

それから兵士さん達と少し揉めたが、最終的には皆同席し食事をする事になった。


「ふふ、兵士さんとリンさん大変だね。見てあの困惑した顔、でも皆で食事した方が楽しいもんね。」


僕は、皆で食事が出来る事で何だか嬉しくなってしまい、笑顔でハルさんに言った。


「私も、最初の時レヴィ様に同じ事されましたね。もう慣れましたが」


「だっけ?忘れちゃったな。でも、ハルさんと一緒にご飯食べるの楽しいから」


僕がそう言うと、心無しかハルさんが距離を縮めて来た。


「私も、レヴィ様とご飯食べの楽しいですよ」


「ありがとう、嬉しいな」


そんな話しをしていたら、王子が怒って来た。


「おい、そこ。早く飯頼め!腹減ってんだよ」


「はいはい、畏まりました」


こうして、昼食は皆で食べた。

大勢で、食を囲むのはやっぱり楽しい!

ちょっと、プライベートが大変なので、投稿をゆっくりにします。


申し訳ないです。

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