26ハルさん、いきなり何で?
毎回毎回、投稿遅くてすいません。
ストーリーを上手く進められなくて遅くなってしまう。
あれここは。
そうだ、僕が暮らしていた孤児院だ。
おかしいな、今僕はハルさんと王子の3人で、シーサイドに向かっている途中だったはず。
という事は、これは夢か。
僕は夢だと分かると、意味なく部屋を見回しながら自分を探すし始める。
「あれ、僕がいない」
そんな事を言いながら部屋を見回していると、小さいが、確かにドスンッという音が外の方から聞こえてきた。
「なんだ?」
今の音が気になり、原因を探るべく部屋から廊下へ出ると、玄関に向かう小さい頃の僕を発見。
そして、夢の中の僕は玄関の扉を開けた。
すると、いたのはうつ伏せに倒れている忍者みたいな格好をした人だった。
夢の中僕は、倒れている人に話しかけた。
「大丈夫?」
「ーーー」
「悪い人に追われているだ?なら、匿ってあげる」
「ーーー」
「うん、ついて来て」
おお、過去の僕ヤバ過ぎでしょ!
追われている人を匿うとか、自分も厄介ごとに巻き込まれるの覚悟って事でしょう?
しかし、あの忍者の人、何となくだけど誰かに似ている気がする。
誰だっけ?
「ヴィ様、レヴィ様」
ん?誰かが読んでいる。
そう思っ瞬間、だんだん夢から意識が遠のいていった。
「レヴィ様、レヴィ様。起きてください」
「はっ!」
ハルさんに、呼ばれて僕は目が覚めた。
「おはよう御座います、もうすぐ村に着きますよ」
「おはよう。ごめん、かなり寝てたね」
「大丈夫ですよ、王子もぐっすり寝てますから」
「えっ?」
対面の席を見ると、王子もぐっすり寝ていた。
「なら、王子も起こさなきゃ」
僕は、王子を起こそうと立ち上がろとした。
すると、ハルさんは僕が立ち上がるより前に立ち上がり、王子を叩き素早く座った。
バチンッ!
「いたっ!な、なんだ?」
びっくりして飛び上がる王子、あまりの出来事に唖然とする僕。
何でハルさん、今いきなり王子を叩いたの?
「な、どちらか叩いたな!」
「いえ、王子自ら頭を叩いていましたよ。私達もびっくりしました。一体どんな夢を見ていたのですか?」
「本当か、レヴィ?」
「わ、私も先ほどまで寝ていましたので」
う、嘘は付いてないよ。
叩いたかどうかまでは、話しを進めなかっただけで。
「それよりも、窓を見て下さい。村が見えて来ましたよ?」
「ほ、本当だ!ハルさん、ここは何て村なの?」
「ここは、パテレ村ですね。特に目立った特産物等は無かったと思います。本当に、ただの宿泊目的何でしょう」
そうなんだ、少しがっかり。
そんな感想を心の中で思っていたら、馬車が止まり、兵士さんがドアを開けてくれた。
「お疲れ様でした。着きましたので、ゆっくり降りて下さい」
そういえば、護衛さん前と後ろに2人ずついたんだった。
すいません、馬車の中の空気が悪くて、気遣う余裕が無かったです。
「はい、すいません。そちらこそ、お疲れ様でした」
僕は、降り際に忘れていた事も含めて労いの言葉を述べる。
「い、いえ。それが自分達の任務ですから、気にしないでください」
「それでも、ありがとうございます」
任務でも、人間なんだから疲れもするし3時間くらい歩くのはしんどいと思う。
さすが兵士さんだ。
僕は改めて兵士さんの凄さを認識した。
ハルさんの奇行は後で書く予定です。




