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悪人転生して善を積む  作者: カメカメ
2章冒険
75/125

26ハルさん、いきなり何で?

毎回毎回、投稿遅くてすいません。

ストーリーを上手く進められなくて遅くなってしまう。

あれここは。

そうだ、僕が暮らしていた孤児院だ。


おかしいな、今僕はハルさんと王子の3人で、シーサイドに向かっている途中だったはず。


という事は、これは夢か。


僕は夢だと分かると、意味なく部屋を見回しながら自分を探すし始める。


「あれ、僕がいない」


そんな事を言いながら部屋を見回していると、小さいが、確かにドスンッという音が外の方から聞こえてきた。


「なんだ?」


今の音が気になり、原因を探るべく部屋から廊下へ出ると、玄関に向かう小さい頃の僕を発見。


そして、夢の中の僕は玄関の扉を開けた。


すると、いたのはうつ伏せに倒れている忍者みたいな格好をした人だった。


夢の中僕は、倒れている人に話しかけた。


「大丈夫?」


「ーーー」


「悪い人に追われているだ?なら、匿ってあげる」


「ーーー」


「うん、ついて来て」


おお、過去の僕ヤバ過ぎでしょ!

追われている人を匿うとか、自分も厄介ごとに巻き込まれるの覚悟って事でしょう?


しかし、あの忍者の人、何となくだけど誰かに似ている気がする。


誰だっけ?


「ヴィ様、レヴィ様」


ん?誰かが読んでいる。

そう思っ瞬間、だんだん夢から意識が遠のいていった。



「レヴィ様、レヴィ様。起きてください」


「はっ!」


ハルさんに、呼ばれて僕は目が覚めた。


「おはよう御座います、もうすぐ村に着きますよ」


「おはよう。ごめん、かなり寝てたね」


「大丈夫ですよ、王子もぐっすり寝てますから」


「えっ?」


対面の席を見ると、王子もぐっすり寝ていた。


「なら、王子も起こさなきゃ」


僕は、王子を起こそうと立ち上がろとした。

すると、ハルさんは僕が立ち上がるより前に立ち上がり、王子を叩き素早く座った。


バチンッ!


「いたっ!な、なんだ?」


びっくりして飛び上がる王子、あまりの出来事に唖然とする僕。

何でハルさん、今いきなり王子を叩いたの?


「な、どちらか叩いたな!」


「いえ、王子自ら頭を叩いていましたよ。私達もびっくりしました。一体どんな夢を見ていたのですか?」


「本当か、レヴィ?」


「わ、私も先ほどまで寝ていましたので」


う、嘘は付いてないよ。

叩いたかどうかまでは、話しを進めなかっただけで。


「それよりも、窓を見て下さい。村が見えて来ましたよ?」


「ほ、本当だ!ハルさん、ここは何て村なの?」


「ここは、パテレ村ですね。特に目立った特産物等は無かったと思います。本当に、ただの宿泊目的何でしょう」


そうなんだ、少しがっかり。


そんな感想を心の中で思っていたら、馬車が止まり、兵士さんがドアを開けてくれた。


「お疲れ様でした。着きましたので、ゆっくり降りて下さい」


そういえば、護衛さん前と後ろに2人ずついたんだった。

すいません、馬車の中の空気が悪くて、気遣う余裕が無かったです。


「はい、すいません。そちらこそ、お疲れ様でした」


僕は、降り際に忘れていた事も含めて労いの言葉を述べる。


「い、いえ。それが自分達の任務ですから、気にしないでください」


「それでも、ありがとうございます」


任務でも、人間なんだから疲れもするし3時間くらい歩くのはしんどいと思う。


さすが兵士さんだ。

僕は改めて兵士さんの凄さを認識した。

ハルさんの奇行は後で書く予定です。

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