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悪人転生して善を積む  作者: カメカメ
2章冒険
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23王子再来

やっほー、皆元気?僕は元気だよ!


「どこを見て、何しているんですか?」


隣に寝ていた、ハルさんが聞いてきた。


「ハ、ハルさん。いや、何でもないです。あ、おはようございます」


やばっ、最近嬉しくて変なテンションになっちゃうんだよね。


「おはようございます。そうですか、なら良いんですが」


先日、エイトにカポの村に連れて行ってもらい、ハルさんにはアロマキャンドルを頂いてから、夜がもう本当にぐっすり眠れるようになった。


眠れなかった時、皆僕を心配してくれていたんだなと思うと、凄く胸が熱くなります。


ああ、本当に今世は良い人達に恵まれた。

ありがとう、女神様!


「ハルさん、今日は僕が朝ご飯を作りますね」


気分が良すぎるので、朝ご飯を作りたくなった。


「いえ、私が致します」


そう言い、キッチンに向かうハルさんを僕は引き止めた。


「今日は、ハルさんに僕の手料理を食べて欲しいんだ。まぁ、あまり上手ではないから親しい人にしか出せないレベルだけどね」


僕の話しを聞いた瞬間に、ハルさんは僕の両手を掴みながら言った。


「親しい人、分かりました。レヴィ様と誰よりも親しい私が手料理を頂きます」


「うん、任せてよ。頑張るからね」


「では、その前にお着替えしませんといけませんね」


「あ、だよね。よし、着替えてくるね」


「お供致します」


僕達は、着替えるため一緒にドレッシングルームへ向かう。

何か、ハルさんとは姉妹みたいだ。




僕は、着替えた後にエプロン(何故かぴったりのエプロンをハルさんが持っていた)をし、早速キッチンに向かい料理をした。


「はい、ハルさんどうぞ」


出来た料理をテーブルに乗せると、ハルさんは少し驚いた顔をして僕を見てくる。


「これは、何ですか?初めて見ました」 


「そうなの?ペペロンチーノという食べ物だよ」


へー、知らないのは以外。

あ、でも何気にお店にあるのパスタって、ナポリタンかミートソースくらいかもしれない。


「調味料は塩・レモン・こしょう・オリーブオイルをパスタに加えれば出来上がりだよ。て、作り方は別にいらないか、取り敢えずハルさん食べてみて」


「はい、頂きます」


ハルさんは、フォークでパスタを1口サイズに巻くと口に運び、咀嚼してのみ込む。

すると、また驚いた顔をした。


「美味しいですね!」


「やた!」


嬉しい。

思わずガッツポーズをしてしまうくらい嬉しい。


「では、僕も頂こうかな。頂きます!」


ハルさんの美味しいで満足した僕も、食事を摂ることにした。




ビーッ、


朝食後、ハルさんと一緒に皿洗いをしていたら、呼び鈴がなった。


誰、こんな朝早くから?


ビーッ、ビーッ


「エイトかな?朝から何なのうるさいな」


「私が行ってきましょう」


ハルさんも同意見だったのか、玄関に向かうハルさんがちょっと怒っていた。


ガチャ、


「はい、どちら様でしょうか?」


「おいレヴィ、ドアを開けるのおそっ、ヒィー」


あれ、この声はもしかしてって、何でヒィーとか怖がってるの?

僕は、悲鳴が聞こえた玄関に行ってみる。


「あ、やっぱり王子。どうしたんですか、ヒィーとか言って?」


「あ、レヴィ。このメイドどうにかしてくれ!顔が怖くて敵わん」


は?ちょっと今のは聞き捨てならない。


「王子、今のは聞き捨てなりません。ハルさんのお顔は小さくて可愛いです!怖いわけはありません」


「嘘だ、こんな・・・あ、可愛いかもしれん」


ほら王子、だから言ったでしょうに。


「レヴィ様、玄関で立ち話しも何ですし、上がって頂きますか?」


ニコニコしたハルさんが提案してきた。


「そうだね。王子、お上がりください」


「ああ」


ハルさんに案内され、王子はソファに座る。


「それで、用件は何ですか?」


これからツライ修行が待っているのに、王子に構っている暇なんかないんだけど。


「あ、ああそうだ用事だ。今から海の町【シーサイド】に行くぞ」


「えっ?」

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