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悪人転生して善を積む  作者: カメカメ
2章冒険
65/125

18ワンピース

「カポの村?その村に何かあるの?」


と言うより、カポの村ってどこにあるかも知らないんだけど。


「カポの村は、俺が初めて任務に行った場所なんだよ」


「へー、そうなんだ」


そう言えば、いつの間にかエイト任務していた。


「それで、そこには何があるの?」


リフレッシュ出来る何かがあるのかな?


「それは、行ってみてのお楽しみだ。あ、でもこれはあくまでも治療とかじゃないからな。きっかけでもあれば良いなくらいの気持ちで頼むよ?」


「治療じゃないのは知ってるけど、教えてくれないの?」


「多分、想像しにくいと思う。だからレヴィも行って感じてみると良い」


想像って何があるんだろう。

気になる。


「分かった、行こう。でもさすがに今日は、僕外出の許可貰えないから明日でも良い?」


前の誘拐事件以降、午後から出す外出はハルさんが許可をくれない。


「OK。もし日帰りするなら、朝から行きたいんだが」


「聞いてみる、それも含めて今日のうちに返事するから」


「おう、じゃあ帰るか」


話しは終わったと、エイトは席を立った。


「話しは終わったけど、まだお茶しか飲んでないんだけど」


せっかく、スイスウィートに来たんだから、ケーキを食べなきゃ失礼に値するよ?


「はぁ〜、お前実は大丈夫なんじゃないの?」


呆れた様子で席に座るエイト。

失礼な。それはそれ、これはこれだよ。



翌日

僕は、ハルさんに許可をもらい、先に待ち合わせ場所で立っていたエイトに声をかけた。


「エイト!」


「おお、レヴィ。って、どうしたその格好?」


エイトは、僕を見てすぐに服装に気づく。


今日は、ハルさんが気分転換にと真っ白のワンピースと麦わら帽子を選んでくれた。


「に、似合うかな?」


「あ、ああ。か、可愛いと思う」


「えへへ、ありがと」


いやー、正直ワンピースはちょっとと思ったけどね、今世は女の子だからね。

褒められると、なんかモニョモニョするね。


「あとね、耳にはイヤリングして貰ったんだ」


これまたハルさんが、僕の目と同じエメラルドグリーンのガラス細工(ダイヤではないと思う)付いたイヤリングをくれた。


「へぇ、あの人レヴィにだけは優しいもんな」


「僕だけかどうかは知らないけど、優しいよ。大好き」


「そう言えば、今日もハルさんはいないんだな」


エイトは、キョロキョロ探しながら言ってくる。


「うん、今日も何か忙しいみたい」


数日いないだけで、少し寂しいと思うのは気のせいかな。


「それは置いといて。エイト、今日はエスコートお願いします」


僕は、からかうつもりで両手でスカートを摘み少しだけ上に上げ、お辞儀をした。


そんな僕の姿を、エイトはボーッと見ていた。


「エイト?大丈夫?」


ハッと、我に帰ったエイトは胸を叩きながら言った。


「大丈夫だ!任せろ」


手と足が一緒だけど、ほんと大丈夫?


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