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悪人転生して善を積む  作者: カメカメ
2章冒険
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幕間ハルさんの目

ハルさんの話しを初めて投稿しました。(多分)


何回も何回もボツにしながら書きました。


いつか、納得できるハルさんの過去話しを書きたいです。

「ハルさん、ちょっと良いかな?」


腰まである綺麗な黒髪で、愛らしいお顔、そのお顔にある宝石の様なエメラルドグリーンの目をした少女レヴィ様が私に声をかけて来た。


「はい、いかが致しましたか?」


「あの、師匠から聞いたんだけど・・・」


レヴィ様は、少し言うのを躊躇った後、意を決した顔をし、私に言った。


「目が見えないの?」


少し切なさそうな顔をし、言ってきたレヴィ様に私は素っ気なく言い返す。


「ああ、その事ですか。はい、とある任務中、仲間の裏切りに合い、目を呪われ見えにくくなっています」


「治せないの?その呪い解くことは出来ないの?」


「今現在、リア様が色々頑張って下さっていますが、呪いを解くには至っていません」


「今どれくらい見えるの?」


「今は、そうですね・・・、この距離からはもうよく見えません」


私は、レヴィ様から約1mくらい離れたところで言った。


「ええっ、今までずっとその距離から見えなかったの?」


「いえ、徐々にですね。依然は、もう少し見えていたかと思います」


「そ、そうなんだ」


レヴィ様は大変驚いていた。


「しかし、私は暗闇で仕事をする事も多々あったため、空間把握能力はもちろん、人の気配・心臓の音などで誰が誰か分かります」


「ハルさんの前のお仕事内容が気になる」


「特に大した事はしてません、ただのひそひそ話を聞いたりする野次馬みたいなものです」


レヴィ様は、絶対ひそひそ話しのベクトル違うでしょ、など言っていました。

私からしてみれば、口は災いの元なのでどちらも大差無い。


「なのでそこまで目が見えにくい事に不便は感じていません」


「なんで、目を呪ったのかな?」


「分かりません」


「レヴィ様、昔話は終わりです。それより、王子の奇行の対策を立てましょう」


私は話しを変える事にした。

何故なら、目に呪いをかけられた事の詮索をこれ以上されたくないからだ。


実は、目に呪いをかけられた理由はある。


しかし、この理由を知ってしまったら、レヴィ様の命を狙われる恐れもある。

それだけはどうしても避けたい。


「では、まず声を出すタイミングや仕草のパターンを決めましょか」


「うん、たく馬鹿王子め」


この愛おしい存在を守りたいから。

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