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悪人転生して善を積む  作者: カメカメ
2章冒険
60/125

16走れ女性達

書く時間が無くて、急ぎで書きました。


もしかしたら、あとで読み直して内容は変えずに文章を変えるかもしれません。

僕が洞窟から出て走り出すと、ラウン様とマナハさんも、戦闘態勢に入りながらついて来てくれる。


『ギィ?ギギャ!』


洞窟を出て数秒で、1体のゴブリンが僕に気が付いて走って来た。


こっちだ、ついて来い。


『『ギャギャギャ!』』


僕に気付いたゴブリンを境に、他のゴブリン達も僕目掛けて走って来た。


僕は、女性陣とあらかじめ決めていたルートを通り、ゴブリンに捕まらないよう走る。


「皆、なるべく沢山の石を集めて下さい」


僕達が決めていたルートは、直線距離を集団から逃げるには、やはりリスクがあり過ぎるので、障害物を駆使しぐねぐねした道を走る事にした。


しかし、


「やっぱり、僕より身長があるゴブリンは追いついてくるよね」


ゴブリンは、大体150㎝くらいの身長だ。

大半は僕より身長は大きい。


なので同じくらいの身長には走り勝てても、僕より大きいゴブリンには徐々に距離を詰められる。


「ヤバッ、追いつかれる!」


僕は、1体のゴブリンに捕まりそうになった。


だが、


「喰らえー!」


バシュッ!


『グギャァ!』


「ラウン様、ありがとうございます!助かりました」


「任せろ」


ラウン様が、渾身の袈裟斬りでゴブリンを斬って倒してくれた。


あれ、そう言えばマナハさんはどこだ?もしかして、戦闘中だったりするのかな?

キョロキョロと、僕はマナハさんを探す。


「マナ・・・ハ、マナハさん?大丈夫ですか!」


そこで僕が見たものは、洞窟の入り口近くで倒れているマナハさんだった。

ちなみに、ゴブリンに何かされた様子はない。


な、何かあったのかな?


「ああ、あいつなら皆で洞窟を出た早々、走るのをギブアップしていたぞ?ゴブリンに襲われる様子がなかったから、放置して来た」


隣で護衛をしてくれているラウン様が、呆れた様子で言ってくる。


「そ、そうですか。でも、襲われなくてよかったですね」


「当たり前だろう?お前が洞窟から抜けた時点で、ゴブリンの標的はお前になったんだからな」


「という事は、やはり男性なんですね」 


改めてマナハさんは、男性だったと思い知らされた。



「只今帰りました、皆さん補充はどうでした?」


僕は、洞窟に帰ってくると戦利品を聞いた。


「あ、ああ、籠城を始めた時の1/4くらいしか集められなかった。すまん」


王子が申し訳なさそうに謝って来た。


「いえいえ、むしろよく集めましたね。素晴らしいと思います!」


正直言って、そんなに長いルートを走ったわけではなかったので、もっと回収出来ないと思っていた。


「お、おい、俺はどうだった?格好良かったか?」


近場にいたラウン様が、ソワソワしと聞いて来た。


「えっ、当たり前じゃないですか。格好良かったですよ!ラウン様がいなかったら、私の貞操が大変な事になっていたしたから」


考えただけでも全身鳥肌もんだ、本当助かった。


「おい、お前ら。そんな話しは後にしろ!今は戦え」


レド様以外の皆は、籠城作戦の作業はしていたが、この状況を忘れて和んでしまっていた。



「次は、シムさんお願いします」


「は、はい」


あれから、また備蓄が少なくなってきたので、次の囮り役をリーラさんにお願いし、護衛役を王子とレド様にして残りの人達で、石、出来れば鉱石を集める。


そして、また備蓄が少なくなってきた3回目、僕はシムさんに囮りをお願いした。


本当は、シムさん凄くびくびくしていたので、任せたくはなかったが、僕はまだ走る体力が回復しきれていなく、シムさんにお願いするしかなかった。


「い、行ってきます」


「はい、護衛もついてるので大丈夫ですからね!」


「はい」


シムさんは、おぼつかない足で洞窟から出て走り始めた。


その時、


「きゃあ」


「「あ!」」


シムさんが洞窟を出てから、すぐの所で転んでしまった。


ゴブリン達は、転んだシムさんに嬉々として群がり始めた。

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