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悪人転生して善を積む  作者: カメカメ
2章冒険
58/125

14逃げる

か、書けない!プロットはあっても上手く書けない。


ちょっと、他の作者様の小説を読んで勉強してきます。

『ギャギャ』


『ギャギャギャ』


『ギャギャ』


「おい、どうする。入り口までゴブリンがいたぞ?」


王子が、僕に話しかけてきた。

が、僕はそれを聞いてないフリをする。


「ど、どうする、レヴィ?」


同じ状況に置かれている僕だって、どうしたら良いか分からないんだから知らないよ。


「フンッ」


「さっきは悪かったよ。許してくれ」


あの後、僕達治癒師はもう少しで出口という所で、逃げた王子とボンボン3人組連中が戻ってきた。


どうしたのか聞いたら、入り口にはゴブリンが3体、待ち受けていたらしい。


確かに、ゴブリンらしき声がする。


「とにかく、あの声が聞こえなくなるまで一端引き返しますか」


あっちの声が聞こえるんだ、もしかしたらこっちの声も聞けてるかもしれない。


そう言い引き返していたが、少し行ったところで、僕達が来た道からもゴブリン達が4体、押し寄せてきてきたのだ。


だが、不幸中の幸いとでも言うのか、壁際を沿って逃げていたため、脇道を見つけ逃げ切る事に成功、開けた場所に着いた。


「あ、あそこに洞窟があるぞ!あそこで休まないか?」


王子が、人数分くらい入れる洞窟を見つけ、僕達はそこに避難する。


ついでに、僕はずっと知りたかった皆の名前を聞いた。

いざという時のために、曖昧な呼び方とかは危険でしか無い。


えーと、


赤髪がレド、その治癒師さんはリーラさん

金髪がツパンその治癒師さんはマナハさん

茶髪がラウン、その治癒師さんはシムさん

ちなみに王子アイル、治癒師はレヴィ」


だね。


「おい、これからどうすんだ?」


ツパンが僕に聞いてきた。


「えーと、僕達はこれから籠城をします」


皆が、は?となる。


「おい、この馬鹿治癒師!籠城なんてしたって、それを耐える為の武器・食糧がないんだぞ」


お、意外と赤頭いやレドさん考えているんだね!


でも、


「何も考えずに、籠城とか言うはずないじゃないですか。ちゃんと勝算があるんですよ」


「え、それは一体どうやって?」


「それを教えると、気が緩んで勝てる戦いも勝てなくなるので言いません。しかし、女性陣には言います」


それを聞いていた、ラウンが激怒しながら吠えてきた。


「おい、それは卑怯だぞ!教えるなら皆に教えろ!」


「さっきの言葉聞いてました?男性陣は、作戦を聞かなければ勝算は高いんですよ。でも、女性陣には伝えないといけない。意味が分かります?」


「それは、私達は何かしなきゃと言うことか?」


リーラさんが恐る恐る聞いてくる。


「はい、最悪な場合ですが。女性陣にはこちらに来て頂けますか?」


女性陣が、僕の下に集まってくる。

あれ?


「マナハさん?集まって下さい」


マナハさんは、えっ?みたいな顔をした。


「いや、私男ですけど」


「・・・、嘘はいけませんよ?」


絶対嘘だ、そんな綺麗な顔をした男性がいてたまるか!


「いや、本当だ。俺の所に治癒師は、この男しかいない」


マジですかツパンさん!この方が男性?

嘘だよね?僕は周りの人達を見た。

皆は知っていたようで、僕と目が合ったシムさんなんかは、私も初めは女性だと思っていましたとか小声で言っていた。


「えーー!」


ゴブリン達に気付かれないように、しかし隠しきれないビックリの状況に、僕は絶妙な音量の声で驚いたのだった。

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